こんにちは。不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティを利用している、保護者ライターのみっちーです。
今年もあっという間に年末ですね。この時期は一般的に「新しい年に向けて、気持ちを新たにする」といった感じで、大掃除をしたり、帰省して親族に出会ったり、”いつもと違う”ことが多くなります。
それを楽しむ人もいれば、少し苦手な人もいるでしょう。いつもと違うことが苦手なタイプのお子さんは、お正月やそれに伴う帰省などに対して、他の子どもよりも不安やしんどさを感じやすいかもしれません。
Branchコミュニティの保護者チャンネルでも、毎年のようにお正月と帰省についての悩みが投稿されています。季節の行事が苦手なお子さんをお持ちの保護者さんにとっては、年に何回も付きまとう悩みです。
みなさん、お正月をどう過ごされていますか?
Branchの利用者さんから、下記のような質問がありました。
うちの小6の息子は、季節の行事&帰省が苦手です。そのなかでも「お正月」が特に苦手に見えます。
なぜなら、
・親族が集まりガヤガヤする
・知らない人たちが次々に訪れる
・お正月特有の食べ物が食べられない(そして、それを祖父母に否定されがち)
などがあるからだと、私は感じています。
みなさんは、年末年始や帰省をどう過ごされていますか?
同じようなお悩みをお持ちの保護者さん、多いのではないでしょうか。
ここからは、Branchの利用者さんのそれぞれの過ごし方や工夫をご紹介します。
帰省する?それとも、しない?
そもそも、みなさんお正月は毎年のように帰省しているのでしょうか?それとも、していないのでしょうか?それぞれの様子を聞きました。
今回はどちらの実家にも帰省はしません😊家族水入らずでゆっくり箱根駅伝をみたり、初詣にと思っています。
夫は仕事柄、お正月だから休みとかはないので、去年は私と子どもたちだけで私の実家に帰り、休みになったら、夫が私の実家にきて一泊して帰りました(この時期は高速道路が混み合うので電車で移動します)。
夫の実家へは、お正月ではなくクリスマスあたりに義父の顔を見てこようと思っています(義父は正月よりもクリスマス重視派、笑)。すでに義母は他界しているので、お正月は特に集まることはなくお互いゆっくり過ごして、お正月あけて落ち着いた頃にまた会いに行くといった感じです😊
公園に行ったりお出かけしたり、YouTubeみたり(笑)あまり普段と変わりません🤤親戚同士で会うのは、昔はありましたが今はあまりなくなりました!(みんなお正月は休みたい派なので、お互いゆっくりしようという感じです)
うちは夫の実家に同居しています(同じ敷地内にそれぞれの建物がある)。
同居して間もない頃は、元旦におせちを一緒に食べていました。その後、子どもが産まれて色々あり、お互いに無理のない距離感を保つようになって、一緒に食事をすることはなくなりました。
田舎ということもあり、年末に餅つきを祖父母と私、子どもたちでやるのが楽しみなイベントです(ちなみに、夫は餅つきに参加しません😅)。
お正月、私の実家には私と子どもの3人で帰ってます。私の実家に夫が来ないことに、昔は色々思うところはありましたが、今は誰も無理せずで良いという気持ちです。
夫の実家は、電車で1時間ちょっとの距離なので会いに行くつもりでいます。
不登校後に強くなった感覚過敏のせいで、使っている柔軟剤の香りがダメなのでお泊りはなしです。あいさつしてお年玉もらって、さくっと帰ってきます!
夫の実家が遠方なので、電車〜新幹線〜電車の乗り継ぎが息子には結構ハードな移動です。
不登校になってから家にこもりがちなので、本人がいよいよ「行きたくない」と言い出したらもう諦めるしかないのですが、祖父母も高齢なので、会いに行けるうちは…ということで定期的に帰省しています。
ここ数年は、息子のストレスを最小限に抑えることを優先して動いています。祖父母への根回しをして、何年もかけて少しずつ理解していってもらったような感じです。
みんなと同じものを食べられないことをあれこれ言われると、本人も食卓が楽しくなくなってしまうし、私も自分が責められているようで居心地が悪かったりして😓
息子にストレスをかけないことと同じくらい、私が何を言われても気にしない鋼の心🦾 を持つことも大事だなぁと実感しています…。
今年は子どもと相談して、年末年始は帰省しないことにしました(結婚して初めて…!)。
お正月ムードが終わった頃に、私の実家に1泊くらいしよっかーと話しています😊(雪とお年玉を楽しみに笑)
みなさんのお話を伺って、そもそも「帰省しない」という選択肢が無かったのが苦しかったんだと、いま気づきました。
義理の実家にも自分の実家にも「季節の行事には、帰省しなければならない」と、夫婦そろって囚われていました…🥲
わかります。自分の気持ちに関係なく「決まっている」のって苦しいですよね。わが家は、何年も前に帰省する・しないで大喧嘩したことがあり、そこから少し変わりました。
調子が悪いときは無理して行かなくていい、年末年始ではなくGWや夏休みに顔を出すなど、選択肢がある状態になったので、だいぶ気持ちが楽になりました😌
移動中の時間をどう乗りきる?
帰省先が遠い場合、その移動が負担になるお子さんもいるでしょう。どのような工夫で乗り切っているのでしょうか。
うちは、何よりもまず飛行機がネックです✈️ コロナの数年間のブランクで、それまでの飛行機経験が完全リセットされた娘が、とても怖がるようになってしまって。
夏前に帰省したときは、行きはなんとか乗れたものの、帰りはあきらめて新幹線を利用しました。もちろん、取ってあった復路のチケットは無駄に😭
もともと飛行機の距離なので、繁忙期は避けて帰省していたのですが、両親が高齢で体調を崩していることもあって、今回は一緒にお正月を過ごせたらなとも思ったんですけどね。
・酔い止めを飲む(私も乗り物酔いがあるので一緒に飲みます。吐いたらどうしよう…の不安がほぼなくなります)
・電車内はずっとゲームしててOK!(Switch、スマホアプリ)
・グミなど好きなお菓子を携帯して、いつでも食べられるようにしておく
・圧迫感がなく、調節しやすい服装(電車内が意外と暑かったりする)
など、親子のストレスを少なくする工夫をしています。
うちの兄弟も電車での移動がストレスなので、なるべく人の少ない曜日と時間帯を選んで、スマホとSwitch、好きなお菓子は欠かせません。
帰省先での過ごし方
帰省先に到着!保護者にとっては自分が生まれ育った「実家」ですが、お子さんにとってはそうではありません。匂いも食事も、そして、出会う人たちも…”いつもと違う”ことだらけの場所で過ごす子どもたちは、大人が思うよりもずっと多くの不安やドキドキを抱えているかもしれません。
そんな帰省先での過ごし方を聞きました。
お正月特有の料理について
お正月料理については、子どもたちはお雑煮が好きではないので作りません。そのかわり、きなこや海苔巻きでお餅を食べています。おせちも、子どもが食べられる伊達巻、かまぼこ、栗きんとん(私が好き)しか用意せず、冷凍ポテトや唐揚げを揚げて食べています🍟
私の実家に帰るのときは、食べ物で特に困ることがないので手ぶらで帰ってます🤣私が楽させてもらうための帰省なので🫶
事前に祖父母への根回しをしています(偏食、癇癪、苦手なことなどを知っておいてもらう)。
あとは、息子が食べられるもの&飲み物をスーパーでまとめ買いして行きます。
義父も、超がつく偏食父さんなので、会いに行くときは自分たちで食べるものを買って行きます。
お正月、私の実家に帰ったときは、大人はおせちやお雑煮を食べ、子どもたちは普段と変わらない食事をします。
年末年始の帰省で毎年とくに頭を抱えていたのは、息子がお正月特有の食事(おせち、お雑煮など)が食べられないことです。そして、それを祖父母に否定され、私が苦しくなるという…。
本人がどう感じているかはわかりませんが。お正月に限らず、食べられるものが少ない子どもを非難されるのは苦しかったなぁ🥲
無理に食べさせようとは思わないので、唐揚げなど、子どもが料理やお菓子を持参していると、そのうち義母が、さりげなく子ども用に食べられるものを作ってくれたのはすごく嬉しかったです✨
過ごし方&祖父母との距離感
・一人で落ち着けるスペースの確保(滞在中の寝室に、私のノートPCとSwitchを置いています。ずっとこもって遊んでいる時もあります。)
・リビングでみんなと一緒に過ごすことを強制しない
・「せっかく来てるんだから」「お話しようよ」「外に出ようよ」などプレッシャーをかけない
これらを大事にしています。
帰ったら帰ったで、おもてなしモードになって頑張りすぎる母でもあるので、それも二の足をふむ理由です。
母に無理させてしまう怖さに加えて、母のテンションが上がるほどに娘との相性が悪くなるんですよね💦私の両親の場合ですが、歳をとるごとにそのあたりの機微が伝わりにくくなっている感じがあります。
たぶん、耳が悪くて聞き取りづらいのもあるのでしょうが、会話がスムーズじゃないとかボリュームがちょっとおかしいとか…過敏なタイプの娘にとっては、ストレス度の高い存在になってしまっています。
義実家が季節の行事をとても大切にしていて、そこが結構ネックです(大切にしていることを否定はしないです)。
年末年始は、
・男が仏壇の掃除する
・お歳暮を用意して、家族全員で親戚を何件もまわる
・お正月は家族全員で過ごすもの
といった、長年大事にされてきた決まりごとが多く、夫もそういうものだと思って全て守ってやっていて、私もそれなら仕方ないとずっと我慢していました。同じ田舎でも、私の実家とは全く違ったのでびっくりしました…。
これら全てを兄弟にも強制だったこと、私がうまく立ち回れず義両親に伝えられないことが多かったことなど思い返していたら、愚痴になちゃいました…🥺
そのうちに子どもたちは、私がいかないと義実家に行かなくなってしまいました… 。
それぞれ無理のない過ごし方を
年末の大掃除からはじまり、初詣や親族の集まりなど、季節行事のなかでも特に「やることが多い」のがお正月です。大人のなかではそれが当たり前なことでも、子どもにとってはそうではないかもしれません。
春夏秋冬、季節の変わり目ごとの行事を大切にしている人、楽しみにしている人、気持ちを切り替えて前に進もうとする人もいれば、”いつもと違う”状況や、人との関わりに不安や悩みを抱える人もいます。「こうあるべき」と強制されることなく、お互いの気持ちを尊重しながら、それぞれに無理のない過ごし方を探していきたいものです。
お正月に限らず、季節行事の過ごし方やお子さんのケアに悩まれている保護者さんがいたら、上記の体験談を参考にしてみてください。それぞれのご家族にあった方法が見つかって、親子の笑顔が増えることを願っています。