発達障害や不登校の子が集まるBranchでは、たくさん日々のできごとが共有されています。
今回はお子さんの「死にたい」という発言について。
Branchでは、最初の面談時に「お困りごとはなんですか?」という質問を必ずしているのですが、そういった際「子どもが死にたいという発言を言う」「自傷行為をする」というような相談をされることがあります。
お子さんから「死」という発言があると、保護者としては非常に動揺するかと思います。
Branchの保護者さんたちの経験を記載します。
お子さんが「死にたい」という発言をしていたことはありますか?
- 学校へ行かなくなった直後から「死にたい」「ママも死んで」「どうして産んだの?」「殺して」ということがありました。包丁を持ち出したこともあり、尖ったものは全て隠しました。思い通りにいかない時などの癇癪とセットで叫んでいました。半年くらい経って、お友達(Branch)とオンラインでゲームをする楽しみを知り、遊び相手がいなかったりすると、「暇すぎて死にたい」「こんな生活ならもう終わりにしたい」と騒いでいました。3ヶ月前に火災被害に遭い、祖父母宅で生活している間、死にたい発言はほぼ言わなくなりました。生きるために逃げた、本当に死ぬかもしれないという体験をしたからかなぁと思います。でも、また最近、祖父母の前では言わず、私と2人きりの時に「暇すぎる、殺して」と言い始めていて、今は口癖のような感じで受け止めてしまっています。
- 家に篭っていた時期に、毎日深夜や、日中ではゲームをやっていても気がまぎれない時などに言っていました。
- 就学前は、よく言っていましたが、最近はないです。環境調整しているのと、自己肯定感をあげたのが良かったかと思います。
- 小学校登校中に1度あります。学校に行く途中の家の塀に頭ぶつけながら言ってました。その時、よっぽど嫌だったのだと気づかされました。
- もう1年半くらい前ですが、「死にたい」ではなく「生きたくない」と言われたことがあります。寝る前で、混乱して泣いていました。その頃はとにかく自分の存在を否定する言葉「僕なんかいなくていいんでしょ」とか「僕なんかいらんのんでしょ」とかよく言ってました。
- 「死ぬしかない」と言っていたことはあります。周りの子にからわれていて、対人トラブルも多く、死ね、死ね、と言われ続けていた子頃。
- 次男がありました。小1の夏から「学校に行きたくない」と言い出してからです。学校だけでなく、夫に無理やり入れられたサッカー教室も辞めたくて、でも夫が怖くて言い出せなくて。「学校もサッカーも行かないと怒られる。だから、嫌だけど行かなきゃいけない。こんな毎日なら死んだ方がいい。」と、言っていました。小2の冬休み明けから、完全不登校になったので、それ以降は言わなくなりました。
- ○○できない自分(内容は色々、時間を守れない、勉強ができない、親との約束を踏み倒してしまうなど)を感じた時に、生きている意味はないでしょう?だから死にたい、などと言ったりします。
- 家族の前で言ったことはありませんが、そう思ったことはあると一年後くらいにはなしてくれました。
- 癇癪時に言うこともありますし、寝る前の布団の中で、ポツリと言ったこともあります。
- 「死にたい」ではなく、「僕のこと殺して」とよく言われました。「僕には味方がいない」ともよく言っていました。
癇癪パニックになった時に、親側がうまく対処できず、子どもをコントロール(落ち着かせようとしたり、無理に気持ちを抑え込んだ)することばかり考えて、気持ちへの共感を示すことができなかった時期です。 - あります。その時は、父母共に仕事で忙しく、祖父が亡くなったばかり、面倒を見てくれている祖母も祖父を無くしたばかりで不安定、兄も、思春期の反抗期の猛々しさで娘に厳しく当たって時には暴力が出る場合もあり、家庭に居場所が無い状況な上に、学校のクラス内でクラスメイトとぶつかる場面も多く、それに対し、あなたは我慢していないから我慢した方がいい、という担任の一言が決めてとなって、死にたい、と言い始めました。
「死にたい」という発言があった場合、どのように接すれば良いのか
Branchの方の話を聞くと、小学校低学年頃に言い出す子が多いようです。
こういった低学年の子の場合は、
- 語彙量が少ないため、「死にたい」という発言は「辛い」「暗い気分になっている」「孤独だ」などの言い換えである
という可能性が高いです。
また年次が高くとも、子どもは死にたいという気持ちの理由を言語化できないことが多く、その理由をすぐに求めようとしても難しい場合が多いです。
そういった際は、
- まずは「死にたいくらい辛いんだね」と共感の言葉をかける。
と、言うことが一番最初には重要です。
保護者の方も動揺していると思いますが、下記のようなことは言わないようにお気をつけください
- 「今そんなこと言わないでよ!」
- 「どうせ本当には死なないんでしょ」
- 「つらいからってそんな言葉使わないで!」
また、行動をコントロールしようと「後で聞くから、今は言わないで」や「2人っきりの時に話聞くから後にして」などもついつい言ってしまうかと思いますが、言わないように気をつけましょう。
他にも「こんなに大事に育ててきたのに!」「私がどれだけあなたを愛しているか分かってるの!?」なども攻めているように聞こえてしまうので、注意が必要な言葉です。
まず、しっかりと
- 「死にたいくらい辛いんだね」
と共感の言葉を最初に伝え、お子さんの孤独を理解しましょう。
少し落ち着いてから、
- 「何がつらかったの?」
- 「ああいう時、どうして欲しい?」
などの質問をして、原因の把握と次回あった際にどのようにして欲しいか理解しておくと良いでしょう。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでは、1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。