
こんにちは。不登校や発達障害のお子さんのオンラインの居場所、Branchの中里です。
お子さんから「学校に行きたくない」と言われたら、びっくりしますよね。
いじめがあるわけでも、はっきりした理由があるわけでもなさそう。
それでも「行きたくない」と言われたら、どうしたらいいのか。
Branchには、そういう時期を通ってきた保護者さんがたくさんいます。
この記事では、保護者さんたちの経験と、児童精神科医の本田秀夫先生に伺った話をもとに、最初にどうすればいいかをまとめました。
理由別・学年別のくわしい記事への案内も、最後に置いています。
メンターや友だちと、安心して「好き」を楽しめる、学校外の居場所。
Branchは、信頼できる大人のメンターと、学校外の友だちと、安心してつながれるオンラインの居場所です。
不登校や発達障害の子どもたちが「好きなこと」を通じて自信がつき、社会とつながることを目指しています。
\オンライン個別プログラムと詳細なレポートを体験 /
この記事の要点
- 「学校に行きたくない」は、子どもにとっては始まりではなく、がまんしてきた最後に出てくる言葉であることが多い
- 休ませるか迷ったら、まずは一度休む。無理に行かせようとして親子関係がこじれるのが、いちばんつらい流れ
- 理由は、すぐに聞き出さなくていい。低学年は言葉にできない、高学年以降は言葉にしにくい理由がある
- 判断に迷うときは「学校休んだほうがいいよチェックリスト」が使える(精神科医の監修つき)
- 保護者さんも、家族だけで抱えなくていい
「学校に行きたくない」は、問題の始まりではなく最終段階
Branchでは、信州大学の本田秀夫先生(子どものこころの発達医学教室 教授)に、保護者さんからの質問に答えていただいたことがあります。
そのときのYouTubeのタイトルが、「『学校行きたくない』の言葉は子どもにとっては問題の始まりではなく最終段階」でした。
小学1年生の息子さんに突然「学校に行きたくない」と言われて、なだめて連れて行っている、という保護者さんの質問に、本田先生はこう答えています。
一旦、休んでしまうしか、ないんじゃないでしょうか。
本田秀夫先生(突然「学校行きたくない」と言われました)
不登校はだいたい必ず最初に登校渋りがあって、登校渋リの時に親御さんが何とかなだめすかして行かせようとします。
それで親子関係が崩れるっていうところが悪化の第一歩なんですよね。
子どもからすると、学校が楽しくないうえに、親まで「学校の味方」に見えてしまう。
そうなると、そのあと支援まで拒むようになる子が多い、という話でした。
Branchの保護者さんからも、同じ声を聞きます。
アンケートで「最初に言われたとき、どうしたか」を聞いたときの回答です。
「学校行きたくない」と言われたときは、私自身がパニックでした。「あなたの意思を尊重する」と言いながらも、言葉を駆使して行かせようとしたり、なんとか原因を特定しようと問いつめたり、社会的に脅すような言葉もかけてしまいました。それが息子の罪悪感や劣等感を強くうみだし、学校に行かなくなってからも安心することができず、その後の長期間のメンタルダウンにつながったと思っています。
Branch保護者アンケートより(先輩からのアドバイス集)
一方で、こんな声もありました。
素直に「行きたくない」と言葉に出してくれたのなら、それは素晴らしいことです。安心して本音を言える家族関係に自信を持ってほしいです。
Branch保護者アンケートより
お子さんが「学校行きたくない」と言い出したら、まずは「自分の気持ちを教えてくれてありがとう」と伝えてあげてほしいです。
言えずに、お腹が痛い・頭が痛いという形で出てくる子もいます。
言葉にしてくれたこと自体が、ひとつの信頼なんだと思います。
休ませていいか迷ったら、どう判断する?
「休ませていいのかな」と迷うのは、当たり前だと思います。
判断の手がかりとして、Branchが不登校新聞さん、キズキさんと一緒に作った「学校休んだほうがいいよチェックリスト」があります。
国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦先生に監修していただいたもので、LINEでいくつかの質問に答えると、お子さんの状態に合わせたアドバイスが届きます。
「学校では元気ですよ」と言われたら
先生から「学校に来れば元気ですよ」と言われて、迷う保護者さんも多いです。
本田先生は、そういうとき「帰り渋りもありますか?」と聞くそうです。
学校へ行く時に嫌がっているお子さんが、行ったら楽しそうにしているのなら、帰る時も帰り渋りするはずじゃないかと思うんですよ。
本田秀夫先生(「学校に来れば元気ですよ」は、そのまま行かせて大丈夫?)
ところが案外、帰り渋りはしないんですよね。
帰るときにすんなり帰ってくるなら、学校では無理をして楽しそうにふるまっているのかもしれません。
理由が分からないときは、どうする?
「なんで?」と聞いても「分からない」と言われることは、よくあります。
年齢によって、分からない理由がちがいます。
小学校低学年:まだ言葉にできない
低学年のうちは、気持ちや理由を言葉にすること自体がまだ難しいです。
そのぶん、言葉より先に体や行動に出ることがあります。
- 腹痛、頭痛
- 夜眠れない
- トイレが近い
- チック症状
- 服が着られない
- 教室や学校からの脱走、学校での癇癪
背景には、たとえばこんなことが隠れていることがあります。
- 教室のざわざわが苦手、集団や一斉行動が苦手
- 指示に従わないと怒られるのがつらい
- 授業についていけない、または知っていることを何度もやるのが苦痛
- 友だちとのコミュニケーションがうまくいかない、周りに合わせすぎて疲れる
- 先生がほかの子を怒っている様子を見るだけでつらくなる
本田先生によると、ノルウェーの通常学級のデータで、「学校に行きたくない」と言い出す子の割合は一般に7%ほど、自閉スペクトラム症のお子さんだと42.6%という報告があるそうです(人数の多くないデータ、とのことです)。
発達の特性があると、普通にやっている学校生活そのものが楽しいと思いにくい、ということもあります。
小学校高学年〜中学生・高校生:言葉にしにくい
この年齢になると、言葉にする力はあります。
でも、「甘えだと言われた」「先生も昔がんばったと言われた」など、周りの反応から「そう思うのはよくないことだ」と感じて、言えなくなっていることがあります。
親と距離をとりたい時期でもあるので、親には話しにくい、ということも。
どちらの場合も、理由を急いで聞き出さなくて大丈夫です。
少し落ち着いてから「学校で嫌なところはある?」「何時間目からなら行けそう?」くらいの聞き方で十分だと思います。
親がしないほうがいいこと、してみるといいこと
| しないほうがいいこと | してみるといいこと |
|---|---|
| なだめすかして無理に連れて行く | 一度休んで、様子を見る |
| 原因を問い詰める | 落ち着いてから、短く聞く |
| 「休むのは悪いこと」「甘え」と言う | 「教えてくれてありがとう」と受け止める |
| 親が全部決める | 選択肢を出して、本人に選んでもらう |
| 家族だけで抱える | 学校の先生や相談先、学校以外の居場所を頼る |
選択肢というのは、たとえば「行く/行かない」「いつまで休むか」「勉強する/しない」「家や学校以外の居場所(フリースクールや教育支援センターなど)」です。
どれを選んでも味方だよ、と伝えてあげてください。
親や先生には言えなくても、第三者になら話せる子もいます。
チャイルドライン(0120-99-7777、18歳まで、毎日16時〜21時)や、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)があることを、お子さんに伝えておくのもいいと思います。
番号は厚生労働省「まもろうよ こころ」で確認したものです(2026年10月時点)。
保護者さんも、家族だけで抱えなくていい
アンケートでは、こんな声もありました。
「学校にいかない」という選択肢は本当に圧倒的に孤独だなって感じた時期がありました。共感できる人を見つけにくい。同じ学校にもいるであろうに、繋がれないという現実があると思います。でも「結構いるよ」って思って欲しいです。
Branch保護者アンケートより
夫婦で考えが違って揺れた、仕事があって休ませられなかった、という声もたくさんありました。
迷うのは、ちゃんと向き合っているからだと思います。
同じ経験をした保護者さんの話は、小学生の「学校行きたくない」という気持ちをどうするか:不登校の先輩からのアドバイス集にまとめています。
理由別・学年別の記事
お子さんの様子に近いものから読んでみてください。
理由・きっかけ別
- 先生が怖くて学校に行きたくない
- 授業が嫌で学校に行きたくない
- 疲れた、人間関係がしんどい
- ママといたいから学校に行きたくない
- 登校前になると「お腹が痛い」
- 吐くのが嫌で学校に行きたくない
- 朝起きれないから学校に行きたくない
- 「学校が怖い」を和らげたい
- 学校行きたくないのは甘え?
学年・状況別
- 小学生が「学校に行きたくない」理由と親の対応
- 小学校高学年の「学校行きたくない」
- 中学生の「学校に行きたくない」
- 発達障害の小学生が「学校行きたくない」と言ったら
- 休み明けの「学校に行きたくない」
- 「学校休みたい」と言われたら:相談場所まとめ
体験談・インタビュー
- 突然「学校行きたくない」と言われました(本田秀夫先生)
- 「学校に来れば元気ですよ」は、そのまま行かせて大丈夫?(本田秀夫先生)
- 不登校は、子も保護者も「一緒に休もう」のサイン【小学2年生】
- 「子どもが『学校嫌だ』と言ってくれたのはすごいこと」【中学2年生】
発達障害や不登校の子の「安心できる居場所」
Branchは、不登校や発達障害のお子さんが、オンラインで「好きなこと」を通じて、信頼できる大人のメンターや学校外の友だちとつながれる居場所です。
学校を休んでいる間も、家族以外の誰かとつながっていられる場所をつくっています。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branch home+を運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branch home+は体験ができます。ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。




研修を受け、発達障害の特性にも理解があるスタッフが
自分の「好き」から 遊べる

