不登校の子供を抱える保護者として、時には孤独や困惑を感じることもあるでしょう。
特に、身近なママ友や周囲の人々に相談することが難しい場合は、適切な支援や情報を求めるために新たな相談先を見つける必要があります。
この記事では、不登校児童の保護者が頼りになる相談先を見つけるための方法を、10件の保護者アンケート回答を交えながらご紹介します。
他の保護者が実際に試した方法や経験を通じて得られる知見は、あなたの悩みや疑問の解決に役立つかもしれません。
信頼できる相談先を見つけるために、ぜひ以下の情報を参考にしてください。
保護者自身の悩みや疑問についての相談先
まず、保護者自身のニーズ別に整理した相談先をご紹介します。
同じ境遇の方々と出会いたい
学校とのコミュニケーションの取り方、仕事と子育ての両立など、実際に子どもの不登校を経験した方に相談するとヒントがもらえるかもしれません。例えば、お住まいの地域の「親の会」などは身近でリアルな情報や学校などの具体的な相談ができたりします。この点はオフラインの強みと言えるでしょう。ただ、コミュニティにはそれぞれの特色があるので、ご自身が無理なく繋がっていられるところを選ぶのも大切です。
- 親の会
- 不登校の保護者のサークル
- フリースクールなどの保護者会
- TwitterやFacebookなどのSNS
- オンラインコミュニティ
Branchでも、オンラインコミュニティ内に保護者専用チャンネルがあり、発達障害/不登校に関して様々な議論や対話がされています。
もっと詳しく知りたい 》
また、Branchオンラインコミュニティ内にて、毎月テーマを設けて「保護者会」を開催し、経験のシェアや困りごと相談をしています。以下の記事は、その保護者会の様子を伝えるレポート記事のひとつです。
親子や夫婦、周囲との「価値観の違い」にまつわる悩みと対応 – Branch保護者会レポート
専門的な意見にふれたい
不登校の支援や研究を専門とする方々のセミナーや講演会などに参加すると、不登校についての知識や考え方、家庭で実践できる支援方法などを学ぶことができます。また、講演会後に相談会やお茶会などが開催される場合もあるので、講師の方に直接相談できたり、同じ境遇の方とつながりを持てたりすることがあります。
インターネット検索や、SNSでの不登校関連のコミュニティ、自治体の教育センターの掲示物などでイベント情報を探してみてください。
話を聴いてほしい
日々お子さんのためにがんばっておられる保護者の方々も、ときには自分自身のことを聴いて欲しいときはありませんか?解決や共感を求めてではなく、ただ聴いてうなずいてもらうだけで気持ちがスッキリするものです。
話すときのポイントはまず最初に「とにかく聴いてほしい」「解決策を一緒に考えてほしい」など、その時々の希望を相手に伝えることです。すると、「話を聴いてほしかっただけなのに、具体的なアドバイスをされてしまい余計に疲れてしまった」などのすれ違いを防ぐことができます。
我慢がつづくと心身ともに疲弊してしまいます。ぜひ、お子さんだけでなくご自身のことも大切に過ごしてください。
- カウンセリング
- コーチング
- 心療内科
- 同じ境遇にある保護者の仲間
- 自分が信頼できる、話しやすい友人や親族
- オンラインコミュニティ
■子どもの発達についての不安がある
お子さんが学校での生活に困難を感じている場合、発達の凸凹が背景要因にあり、環境とのミスマッチが生じていることも考えられるかもしれません。
少しでも気になることがあれば、まずは自治体の発達支援センターに相談してみてください。そこから、必要に応じて発達外来や小児心療内科などの医療機関を紹介してもらうと良いでしょう。
他人からは見えないお子さんの不安や困りごとに気づくきっかけになるかもしれません。
お子さんが学校に行っていない場合、ママ友(パパ友)はどのように見つけましたか?
ここからがBranch内にて実施されたアンケートの結果です。
質問事項は「お子さんが学校に行っていない場合、ママ友(パパ友)はどのように見つけましたか?」です。
- 両隣に下の娘と同じ歳の子供がおり、そのご家族と交流があります。息子には特別仲のいい子もいなかったので息子関係のママ友は少ないですが、療育施設で交流のあった保護者の方と時々連絡をとっています。
- 不登校になってから1年半後に支援級に転学したので、今までの幼稚園からのママ友から、支援級でのママ友へとコミュニティは変化しました。
それ以外の新しいコミュニティは、Branchでの交流が初めてです。 - Branch内でママさんと交流ができました。
- 息子(小2)の発達障害を知らないママ友とは、不登校になったあと腫れ物に触るような態度に距離を感じています。入学前の療育などで発達障害でつながっていたママ友とは、息子が不登校になってから悩みを聞いてもらったりして、とても助けられています。
- 不登校になった娘の学年のママ友は元々あまりいなかったので、大きな変化はありませんでした。上の子や下の子のママ友との関係は変わらずですが、事情を話した人には多少気を遣われているかもしれません。また知り合いでお子さんの不登校経験のある先輩ママには、積極的に連絡をとってアドバイスをお願いしたりしました。
- 地域のママ友はいないです。話が合わなかったり、話すと辛いので距離を置いています。Branchで子供同士が繋がった保護者方と時々お話しさせていただいており、癒されます。
- 不登校になってからインスタで繋がった不登校ママ友がいて月一くらいでランチをして近況報告をしています。不登校にならなかったら繋がることはなかったママ友です。それ以外はご近所さんや保育園時代、登校していた頃に交友関係が出来たママ達と引き続き繋がっています。親子共に関係が続いていたり親だけだったりしますが、孤立が少し防げていると感じていて有難い存在です。
- フリースクールのお友だちの親御さんとは、よく情報交換しています。
幼稚園からのママ友とも続いてはいますが、疎遠になっていた遠方に住む特性持ちさんの子を持つ友人などと、より連絡を取り合うようになりました。 - 発達障害や不登校の親が集まる講座などに参加して出会った。以前からのママ友は、もとから日常的なやりとりがあるような親密度ではなかったため疎遠になった。
- デイサービスで同じ時間を利用しているママさんとLINE交換して、お子さんと息子がフォートナイトをするようになりました。
オンラインで会話が増え、1人でやる時はズルズル長くゲームすることが多かったですが、ある程度時間が来たらゲームを終えることができるようになりました。
同じ課題を持つ保護者同士が結びつきやすい
アンケートの結果を見ると
- 同じ課題を持つ保護者同士が結びつきやすい
という点が見られます。
学校に行っていない場合、学校に行っている方からは距離を感じるのでしょう。
ご自身の課題を整理・理解して、相談先やママ友(パパ友)を探せると良いですね。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 「発達障害」や「不登校」で悩まれている保護者の方達がなんでも自由に悩みや困りごとを相談できる安心できるコミュニティや、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友だちができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。
「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール
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