こんにちは。
不登校や発達障害のお子さんと保護者さんのための居場所、Branchコミュニティ、保護者ライターの烏龍茶です。
Branchでは、保護者さんのお困りごととして、小学生のお子さんが「いつも一人で過ごしている」「一緒に遊んだり話せる友達がいない」「家族以外とのコミュニケーションがない」という相談が寄せられます。
今回の記事では、
- そもそも友達っていないといけないの?
- 友達がいない子どもはどんな気持ち?
にフォーカスしながら、子ども達を取り巻く環境を踏まえて、現代ならではの友達作りや、親のサポートについて考えてみたいと思います。
友達はいるべき?焦らなくても大丈夫なワケとは
友達はいないといけないの?
放課後ポツンと一人で自宅で過ごす子どもの姿を見ると、親としては「学校でうまくやっているのかしら」「友達がいなくて寂しくないのかな」と心配に思うこともあるのではないでしょうか。
親としては気になる、子どもに友達がいる・いない。
でも、そもそも友達って、いないといけないのでしょうか。
友達には
- 一緒に遊んだりお喋りして、楽しい時間を過ごすことができる
- 困った時や辛い時には、助け合ったり、寄り添ってくれる存在になる
- 友達の言葉や行動に刺激を受ける
といった、良い面がたくさんあります。
ケンカもある。
けれど、そこから人間関係やコミュニケーションを学んでいくからこそ、親は「友達はいた方がいい」「友達がいないから心配だ」という考えになるのではないでしょうか。
確かに、友達がいることで、生活や気持ちが充実することがあります。
ただ、友達関係にもいろいろな形がありますし、学年が進むにつれて複雑になっていくのも事実。また、友達を必要とする時期も、お子さんによってさまざまです。
友達は、必ずしも「いないといけない」という存在ではないと思います。
むしろ気をつけたいのは、良い面だけをみて「友達はいた方がいい」という考えを押しつけてしまうことで、子ども本人が、「友達がいない自分」にネガティブな感情を持ってしまったり、自信をなくしてしまうことではないでしょうか。
友達がいることで安心を得たいのは、もしかしたら親の方なのかもしれません。
友達がいない子どもの気持ち
では、実際に友達がいない子どもは、どのように思っているのでしょうか。
- そもそも一人で遊んだり学ぶのが好き
- 自分が興味のないことに合わせるのが苦痛
- 学校生活だけで疲れるため、家ではゆっくり過ごしたい
このように、子どもが自分から「一人で過ごすことを選択している」場合は、慌てて周囲が心配することはないようです。
興味のないことに無理に付き合ったり、自分の気持ちを我慢することは、大人でも疲れますよね。もしかしたら、お子さんの「友達がいない」は、自分のペースや安心を優先したり、自分の好きなことを大事にした結果かもしれません。
私自身、自分の小学生時代を振り返ると、ずっと同じ友達と仲が良かったわけでもなければ、その時々で、関係性に濃淡があったなと思います。
クラス分けなどのタイミングだけでなく、自分の好きなものや興味によっても、仲良くする友達は自然と変化していきました。
大人も子どもも、自分が自然体で過ごせる人との出会いが大切なのかもしれませんね。
「学校で友達ができないだけ」だったりしませんか?
学校での友達作りの難しさ
そもそも学校は、同じ年代であること、同じ地域に住んでいることを基準に子どもが集められた集団です。
その集団のなかに、性格的に遊びやすかったり、自分の遊びたいことで一緒に遊べる子が必ずしもいるとはかぎりません。
特に今の子どもたちは、昔と比較して、同じ地域・同じ学年の子ども同士で、「友達になるきっかけ=共通の話題」を探すのが難しい世代だと言えます。
どうしてなのでしょうか。
情報量が多すぎて、逆に「共通の話題」が見つかりにくい
今の時代は、昔と違って情報量が多くなり、「共通の話題」が見つかりにくい状況です。
私たち親の世代は、同じ雑誌やテレビ番組を見ている率が高く、子ども達の間で「共通の話題になりやすい」という特徴がありました。
しかしながら、生まれた頃からデジタル機器に囲まれている現代の子ども世代では、少し事情が異なります。
テレビや雑誌が娯楽のメインであった時代から、今ではさまざまなコンテンツが、多種多様なデバイスで楽しめる時代になりました。
例えば、YouTubeで動画を見ることが好きな場合でも、見ているチャンネルがバラバラだったりします。また、オンデマンドの恩恵から、見たいときに見たいコンテンツを選ぶ時代となり、お子さんによって経験するタイミングも違います。
多様なソースから情報を仕入れている今の子ども達は、好きなことや趣味がばらけやすく、同じ熱量で語れる相手を見つけることが難しくなっている面があるのです。
集団生活が苦手な場合も
また、子どもの特性や性格によっては、同年代の子どもとのコミュニケーションが苦手で、友達関係を深めていくことが難しい場合があります。
ほかにも、感覚過敏があるような場合では、多人数のザワザワ感が苦手で、教室や友達の輪に入っていきづらいこともあるようです。
学校という集団の中で、なにがその子にとってハードルになっているのかな?と、周囲の大人が想像力を働かせることも、子どもをサポートするうえで、とても大切なことだと思います。
学校のような集団生活を送る場所では、「みんな仲良く」や「友達と遊ぼう」といった一斉指導がなされることもあります。
そんな環境に息苦しさを感じてしまう子どもがいることを、忘れないでおきたいですね。
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「学校外に友達がいる」が安心につながることも
学校のような巨大なコミュニティでは、気が合う友達が見つからない…。
けれど、「友達が欲しいのに出来ない」「どうやって作ったらいいのかわからない」と、お子さん自身が悩んでいる場合、親はどんなサポートができるでしょうか。
まずは、友達作りの場として、学校外の居場所を探してみることが挙げられます。
友達作りがしやすい場所はどこにある?
習い事やサークルなどの小規模な集団で
習い事やサークル活動など、好きなことや趣味が似ている仲間に出会いやすい、規模の小さなコミュニティに所属してみることも選択肢の一つです。
共通の話題があると、自然と仲良くなるきっかけがつかみやすいですよね。
お子さんによって「○人くらいなら話しやすい」といった目安があったり、他の子どもとの橋渡しをしてくれる大人がいると、友達を作りやすい場合もあります。
まずは大人から。異世代交流もおすすめ
友達は、なにも同世代に限る必要はありません。
特に、学校で友達作りがうまくいかなかったり、傷つき体験をした子どもにとっては、同世代との関わりに心理的なハードルができていることもあります。
まずは、意図を汲み取ってくれる年上のお兄さん・お姉さんや大人と関わるなかで、安心を重ねていくことが、次のステップにつながる一歩かもしれません。
年下の子と遊ぶ方が好きな場合もあるので、お子さんと相談しながら、居場所探しをしてみてもいいですね。
オンラインで「好き」とつながる
コロナ禍を経て、小学生でも安心してオンラインでつながるサービスが増えました。
私たち親子が利用しているBranchも、そんな「オンラインの居場所」の一つです。
オンラインでは、リアルの世界では出会いにくい仲間も探しやすい傾向があります。
例えば、子どもの間で人気が高いマインクラフトというゲームをご存じでしょうか。うちの子ども達も大好きなゲームの一つなのですが、遊び方の幅が実に広く、同じ「マインクラフト好き」であっても、「同じ好きな遊び方」や「似たレベル感」の人に出会うのが意外に難しいことに驚かされます。switchで遊んでいるのか、PCで遊んでいるのかによっても、遊び方に違いが出てくるのです。
自分が好きな、コアな遊び方が出来る友達とつながりやすいのが、オンラインサービスを利用するうえでの大きなメリットの一つではないでしょうか。
Branchのおかげでずっと欲しかった友達ができました。毎朝、「今日は遊べるかな?」とか、「○○くんはどこに住んでるんだろう、会ってみたいな」と口にしたり、なにか他の人達に見てもらいたいときは「○○をおひろめ場(※)に投稿して!」など嬉しそうに言っています。
(※)Branchコミュニティ内にある、自分の作品や好きなものを投稿するチャンネル
この声は、実際にBranchコミュニティを利用した経験談として寄せられたものです。
「友達が出来た」「元気になった」といったエピソードを目にすると、私も保護者の一人として、なんだかほっこりと嬉しい気持ちになります。
息子は、Branchで同年代の子と「どう話したら良いか」の練習ができています。オンラインフリースクールでのやり取りの経験のお陰で、リアルのフリースクールでも友達ができました。
一つのコミュニティで仲の良い友達ができた経験をすると、それが自信になって、やがて他のコミュニティに挑戦してみたり、学校やフリースクールなどのリアルの場所でも、友達の輪が広がっていくことがあるようです。
興味のある方は▼こちらの記事▼も是非参考にしてみてください。
- 子どもの「好き」を信じていれば、出会うべき人や場所に導かれていく。子どもの意欲を引き出す環境とは
- 「友だちと外で走り回ったりしなくても、声を聞いてもらえるだけで良いのが分かった」【小学4年生・男子】不登校でも居場所はあるよ – Branchユーザーインタビュー
最後に:不登校や行き渋りで「友達がいない」に悩んでいる方へ
いかがでしたか。
この記事では、子どもの「友達がいない」にどう向き合うかや、友達作りのきっかけについてまとめてみました。
しかしながら、我が家のように、例えばお子さんが不登校であったり、学校への行き渋りがある、あるいは母子分離不安や外出不安があり、すぐに「どこかにつながる」が難しいケースもあるのではないでしょうか。
友達との関わりの練習は、家庭でもできる
そんなとき、私はよく「家族も、一つの社会の単位」ということを思い出すようにしています。
ー 仲良く遊ぶには、どうふるまえばよいか。
ー うまく気持ちを伝えるには、どのような言葉を使うといいのか。
こうしたスキルは、親やきょうだいとの関わりのなかで身についていくことも多いものです。
今この時間を、子どもと一緒に楽しむ気持ちで、大切にしていけたらいいなと感じています。
「距離をとること」も、「友達と仲良くすること」と同じくらい大事
また、人生を長い目でみると、気の合わない人と程よい距離を保つことや、苦手な誘いをきちんと断ることも、健康的に生きていくうえで大事なスキルなんだな、と気づきました。
「友達がいない」と考えると、ちょっと胸が苦しくなったり、切なくなったりしませんか。
どうか親子で悩まずに、お子さんにも保護者さんにも、安心できる居場所が見つかるといいなと願っています。
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発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。