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朝、職場に連絡するのがつらかった。子どもの不登校と、介護休業という選択肢

不登校と仕事の両立。介護休業という選択肢。アンケートと実体験から考える。絵を描くお子さんと、隣で見守る保護者のイラスト。

こんにちは。不登校や発達障害のお子さんとご家族のための居場所、Branchの中里です。

子どもの不登校と仕事の両立、そして介護休業について、Branchコミュニティと不登校の親ネットでアンケートを実施しました。寄せられた回答は205件です。ご自身の経験や、今まさに困っていることを言葉にしてくださったみなさん、ありがとうございます。

この記事では、掲載に同意いただいた174件をもとに、6つの設問の結果と、自由記述に寄せられた実体験をご紹介します。そのうえで、Branchが共同開発した「不登校のための介護休業活用ツール」で手助けできること、これから考えていきたいことをお伝えします。

最初に紹介したいのは、こんな短い回答です。

遅刻、欠勤を毎朝ギリギリに伝える心苦しさ。

お子さんが学校を休むと決めた朝。その後には、保護者の方が職場に連絡する時間があります。

今日は休めるだろうか。昨日も早退したばかりだけれど、どう伝えよう。子どもを一人にして大丈夫だろうか。

一つひとつは、その日に対応するしかない出来事です。でも、それが毎朝続くとしたら。今回の回答からは、その場を何とか乗り切りながら、仕事と暮らしを支えている保護者の方の姿が見えてきました。

※本文・グラフの割合は、すべて掲載同意のある174件を母数にしています。任意回答による調査であり、不登校のお子さんがいるご家庭全体を代表する結果ではありません。

目次

1.学校との関わり方は、一つではない

まず、お子さんの現在の学校の状況を尋ねました。

Q1 学校との関わり(掲載同意174件・単一回答)のアンケート結果
Q1 学校との関わり(掲載同意174件・単一回答)

最も多かったのは「ほとんど行っていない」で、104件、59.8%でした。一方で、「教室以外には行っている」が21件、「行ったり行かなかったり」が20件、「最近また行くようになった」が11件。学校との関わり方には、幅があります。

「その他」の自由記述には、フリースクールと学校を併用している、通信制の学校で学んでいる、きょうだいで状況が違う、といった回答もありました。

学校に行っている日があっても、付き添いや送迎が必要かもしれない。別室に通えていても、毎日同じ時間に出勤できるとは限らない。ここは、登校の頻度だけではわからない部分です。

お子さんがどこで過ごしているかに加えて、その生活を支えるために、保護者の方がどんな調整をしているのか。次の設問と自由記述を、合わせて見ていきたいと思います。

2.休みや早退、勤務時間の変更。その一回ごとに調整がある

お子さんの不登校をきっかけに、働き方が変わったかを尋ねました。複数回答なので、一人の方が「休みや早退が増えた」と「勤務時間を短くした」の両方を選んでいる場合もあります。

Q2 働き方の変化(掲載同意174件・複数回答)のアンケート結果
Q2 働き方の変化(掲載同意174件・複数回答)

「休みや早退が増えた」が67件、38.5%。「勤務時間を短くした・時間帯を変えた」が50件、28.7%でした。「退職した」は29件、16.7%。「在宅勤務に変えた」と「転職した」はそれぞれ19件、「休職した」は15件ありました。

退職や転職のような大きな変更の前にも、日々の休みや勤務時間の調整があります。その大変さが伝わってくる回答がありました。

子供の朝の様子によって仕事へ行けるかどうか左右されること。大人の都合での計画が立てられない。

仕事の予定は、前もって決める必要があります。一方で、お子さんの様子は、その日の朝までわからないことがある。その時間のずれを、保護者の方が毎回引き受けているのだと思います。

在宅勤務でも、子どものそばにいることと仕事の両立は難しい

在宅勤務に変えられれば、助かる場面はあります。ただ、家で働けることだけで、必要な対応がなくなるわけではありません。

在宅勤務でも不安が強かった時期には子どもが私から離れられず仕事に集中できなかった。個室でやりたかったが、やむなくリビングでやったりした。

仕事中でも、お子さんが不安になれば対応する。その時間と、仕事に集中する時間をどうつくるか。同じ家にいられるからこその難しさも、この回答には表れています。

職場に理解があっても、申し訳なさは積もっていく

会社が事情をわかってくれれば、すべて解決するとも限りません。

子どもが学校に行けなくなったときは正社員で働いていましたが、短時間パートに変更しました。職場の理解はあり周りもフォローしてくれていましたが、急な欠席、早退が続くと申し訳なさが積もり続けることが辛かったです。結果、退職を選びました。

休めることと、安心して休めること。その間にも、考えるべきことがあるのだと思います。

その都度お願いし、謝り、次は何とかしようと思う。でも、次の朝も予定どおりにはいかない。周囲の善意だけで支え続けることの難しさが、この経験から伝わってきます。

一方で、働き始めること自体が難しかった方もいました。

私の場合は今回のアンケートと関係ないのですが、入学したら在宅ワークと外のパートを両方やりたいと思っていたのに、すぐに付き添い登校になり外で働くことを諦めました。

この方は「アンケートと関係ない」と前置きされていますが、仕事と不登校を考えるうえで、大切な経験だと感じました。「今の仕事をどう続けるか」に加えて、「これから働きたいと思っていた時間を、どう確保するか」という課題もあります。

なお、「特に変わっていない」は23件、「もともと働いていない」は13件でした。選択肢だけから、困りごとの大きさや、働いていない理由を判断することはできません。

3.子どもにも使えることを、約3人に2人が知らなかった

介護休業は、家族の介護のために仕事を休める制度です。対象家族には、お子さんも含まれます。不登校のお子さんも、法律上の要件を満たせば対象になります。制度と対象の説明

このことを知っていたか、尋ねました。

Q3 制度の認知(掲載同意174件・単一回答)のアンケート結果
Q3 制度の認知(掲載同意174件・単一回答)

「今回はじめて知った」は62件、35.6%。「聞いたことはあるが、子どもに使えるとは思っていなかった」は51件、29.3%でした。合わせると113件、64.9%です。

今回の回答では、およそ3人に2人が、このアンケートまで、お子さんのためにも介護休業を使えることを知りませんでした。

自由記述には、知るまでの間、有給休暇を使い続けていた方の経験がありました。

介護休業は途中から使えることを知りましたが、積極的に上司から案内はないため、知らずに半年以上遅刻のため有休を消費する毎日でした。会社、支援者からも使うかどうかは別として、積極的に周知をしたほうが良いと思います

制度を知る入り口が、保護者自身の情報収集だけになってしまうと、余裕のない時期ほど届きにくくなります。職場や、学校、相談先で、必要な方に情報が届くことが大切だと感じます。

一方、「知っていたが、使っていない」は55件、31.6%。「知っていて、実際に使った(使っている)」は6件、3.4%でした。

使っていない理由には、必要がない、条件が合わない、利用をためらうなど、さまざまな可能性があります。この設問だけで、その理由を決めることはできません。また、過去に退職した時点で制度を知っていたかは尋ねていないため、「知らなかったから退職した」という関係を、この集計から読み取ることもできません。

4.「使いたい」の前に、確かめたい条件がある

制度を知ったうえで、使ってみたいと思うかも尋ねました。

Q4 利用への意向(掲載同意174件・単一回答)のアンケート結果
Q4 利用への意向(掲載同意174件・単一回答)

「条件が合えば使いたい」が77件、44.3%。「使ってみたい」が27件、15.5%でした。合わせて104件、59.8%が、利用に前向きな選択肢を選んでいます。

特に目に留まるのは、「条件が合えば」という回答の多さです。休業できれば助かりそうでも、収入はどうなるのか、自分の雇用形態で使えるのか、会社とどう話せばいいのか。具体的に考え始めてから、確認したいことが出てきます。

実際に、自由記述にはこんな質問がありました。

パート勤務でも利用は可能なのか?

パート・アルバイトという呼び方だけで、介護休業の対象外になるわけではありません。契約期間や労使協定などの条件を確認する必要があります。詳しくは後半でも触れます。厚生労働省の案内

「自分は対象外だと思う」は34件、19.5%でした。これは回答者の方の認識であって、法的な対象・対象外を判定した結果ではありません。条件を確認してみることが役立つ方もいるかもしれません。

「いまは必要ない」は31件、「わからない」は5件でした。介護休業を使うこと自体を目標にする必要はありません。それぞれのご家庭が、選べる方法を知ったうえで考えられることが大切だと思います。

5.いちばん多かった不安は、「会社が理解してくれるだろうか」

介護休業を使うとしたら、何がハードルになりそうか。既定の選択肢の中で最も多かったのは、「『子どもに使える制度』だと会社が理解してくれなさそう」でした。84件、48.3%です。

Q5 使う前の不安(掲載同意174件・複数回答)のアンケート結果
Q5 使う前の不安(掲載同意174件・複数回答)

ここで聞いているのは、利用を考えたときの不安です。「実際に会社から断られた割合」を示しているわけではありません。それでも、会社にどう受け止められるかが、制度を使う前から大きな心配になっていることは伝わります。

「上司や人事に、どう説明すればいいかわからない」が43件、24.7%。「社内に制度に詳しい人がいない」が41件、23.6%。「手続きや書類が難しそう」が35件、20.1%でした。

制度の内容を知ること、会社に説明すること、書類を準備すること。それぞれの段階に負担があります。

説明する力まで、残っているだろうか

この結果と重なる、率直な声がありました。

当時は目の前のことに必死で、介護休業に考えが及びませんでした。ただ、知っていたとしてもそれを会社に説明するパワーがあったかどうか…わかりません。

お子さんの様子を見て、学校に連絡し、相談先を探す。そのうえで制度を調べ、会社に説明する。一つひとつは必要でも、いちばん余裕のない時期に重なってしまうのだと思います。

また、職場に家庭の事情を話すこと自体に、気持ちの準備が必要な場合もあります。

職場のチーム宛に状況を説明するメールを送った後は、少し気が楽になった。プライベートな事で職場に協力してもらっても良いということを、自分自身が冷静に理解して実践することがこんなに難しいとは思わなかった。

「評価やキャリアに響きそう」は33件、19.0%。「職場に不登校のことを知られたくない」は18件、10.3%でした。伝えれば理解が得られるかもしれないと思っていても、どこまで話すか、誰に話すかは、簡単に決められることではありません。

保護者の方に「勇気を出して相談して」と伝えるだけでなく、相談を受ける側が、話しやすい入口を用意することも必要だと感じます。

休めても、生活費への不安が残る

2番目に多かったのは、「収入が減るのが不安」。61件、35.1%でした。

使える期間が短い。手取りが減るとフリースクールだけでなく、兄弟児の習い事も厳しくなる。外食やおでかけもお金を使わないことばかり考え、結局、経済的な心配にまで追い込まれる。

お子さんのそばにいる時間を確保できても、家計への心配が大きくなれば、保護者の方が安心して過ごすことは難しくなります。休業できるかに加えて、休業中と復職後の生活を、どう見通せるかも大切です。

介護休業給付金は、雇用保険などの要件を満たす方に、休業前の賃金を基に原則67%相当が支給される仕組みです。ただし、上限や休業中の賃金による調整があり、これまでの手取りの67%をそのまま受け取れる、という計算ではありません。介護休業給付金の案内

ほかに、「休んでいる間、何をすればいいのかわからない」は15件、「特にハードルは感じない」は13件でした。不安の内容も、必要な案内も、一人ひとり違います。

6.休業でつくりたいのは、親子で過ごす時間と、立ち止まれる時間

介護休業を使うとしたら、何に使いたいかを尋ねました。

Q6 休業中の希望(掲載同意174件・複数回答)のアンケート結果
Q6 休業中の希望(掲載同意174件・複数回答)

最も多かったのは、「子どもと過ごす時間をつくる」。133件、76.4%でした。続いて、「子どもと一緒に、居場所を見に行く」が109件、62.6%。「自分の心と体を休める」が99件、56.9%です。

お子さんのそばにいる時間と、保護者自身が休む時間。どちらも、日々の暮らしの中では後回しになってしまうことがあります。

「相談先やフリースクールなど、情報を集める」は85件、48.9%。「学校や支援機関と話し合う」は82件、47.1%でした。相談先を探すにも、話を聞きに行くにも、時間がかかります。

完全不登校になりたての頃は、フリースクールや居場所探しを、仕事の合間に時間を作って探し、子どもと見学に行き、体験をし、合わなければまたそのサイクルを⋯と自力で1件ずつ繰り返すのが、時間的に一番つらかった。

情報を見つけるだけでは終わらない。一緒に出かけて、その場所が合うかを確かめる。合わなければ、次を探す。この経験からは、お子さんに合う人や場所とつながるために、どれだけ手間と時間が必要なのかが伝わってきます。

「会社と、これからの働き方を相談する」も31件、17.8%ありました。目の前の一日を乗り切るだけで精いっぱいのときには、少し先の働き方を考えることも難しくなります。その相談のための時間が必要な方もいるのだと思います。「わからない」は10件、5.7%でした。

これらは、利用した場合の希望です。実際にそのように過ごせた割合でも、取得要件を満たす活動の一覧でもありません。ただ、休業を考える方が、どんな時間を必要としているのかを知る手がかりになると感じています。

7.93日を、再登校の期限にしないために

介護休業は、対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限に分けて取得できます。厚生労働省の介護休業制度

今回のアンケートには、この期間への不安も寄せられました。

制度が利用できれば助かる家庭も多いと思う。でも、我が家では93日ではとても足りなかったと思う。介護休業の終わりが見えてきた時に、再度追い詰められそう。

休業が終わる日が近づいたからといって、お子さんの状態も、それに合わせて変わるとは限りません。「この間に学校へ戻れるようにしなければ」と考えると、親子の両方に、新たな焦りが生まれてしまうこともあると思います。

私は、この時間を考えるときに、まず大切にしたい順番があります。

まずは、親子の信頼感を守ること

子どもは「学校に行きたくない」と言っている。でも、親には仕事がある。家に一人で残すことが難しければ、何とか学校に行ってほしいと願うのも自然なことです。

子どもがお仕事に行かないでと泣いて追いかけてくるのを振り払うようにしてお仕事に行くのがほんとうに辛かった。職場に迷惑がかかること、収入が減ることが気になって、勤務時間を減らしたい、お休みしたいと誰にも言えなかった。

仕事を休めなかった保護者の方が、お子さんを大切にしていなかったわけではありません。大切だからこそ、家計も仕事も守りながら、どうすればいいか悩んでいる。その板挟みを、少しでも減らせる方法が必要なのだと思います。

「休みたいという気持ちは、わかっているよ」と伝える。その言葉に加えて、そばにいる時間をつくれることが、助けになる場合もあります。

次に、家の中の混乱が少し落ち着くこと

毎朝どうするかを決め、そのたびに学校や会社へ連絡する。その繰り返しの中で、親子ともに疲れ切ってしまうことがあります。

今日一日の過ごし方を、少し安心して考えられる。保護者の方も眠ったり、相談したりする時間を持てる。学校へ行けたかどうかと同じくらい、そうした暮らしの変化を大切にしたいと思っています。

Branchでは、この時期の保護者の方を支える取り組みとして、「Branch parents:不登校はじまりの3ヶ月」も紹介しています。家の中の混乱を少しずつ落ち着かせるために、保護者の方自身も相談できることを大切にしています。

その先に、安心できる人や居場所を探すこと

少し余裕ができたときに、お子さんが関心を持てる場所を探してみる。見学に行くこともあれば、まずオンラインで人と話してみることもある。それぞれのご家庭に合う進め方があると思います。

これは、93日以内に達成するための工程表ではありません。私自身が支援を考えるときに、「まず親子の信頼感を守ること」「家の中の混乱が落ち着くこと」「その先に居場所を探すこと」を大切にしたい、という考えです。

実際に介護休業を取得した方からは、こんな経験も届きました。

すべて取得してしまった後、状況変わらず退職を申し出ましたが、週1、2回のパートタイムへと勤務体系を変えて仕事は継続させてもらいました。

この方は、勤務体系を調整するなど、体勢を整えるには貴重な時間だったとも書いています。

休業中にすべてが解決しなくても、その後の働き方や支え方を相談できることには意味があります。同時に、93日では足りないという声も受け止めながら、休業が終わった後も続く生活を考える必要があります。

8.Branchが、会社に提出する書類をつくるツールを開発しました

制度を知ってから、実際に会社へ相談するまでの負担を、少しでも減らしたい。そのための取り組みとして、Branchは、不登校ジャーナリストの石井しこうさん、株式会社キズキと共同で、「不登校のための介護休業活用ツール」を開発しました。2026年8月に公開しています。

その中でBranchは、サイトやLINEツール、PDFを生成する仕組みの設計・制作・開発を担いました。社会保険労務士の後藤宏先生、精神科医の河合佐和先生に監修いただいています。開発についての紹介

LINEの案内に沿って、会社に相談するための書類を用意する

LINEから案内に沿って入力すると、勤務先への説明文書や介護休業申出書を、PDFで用意できます。また、お子さんの状況を知る第三者に記入してもらう「要介護状態に関する第三者による申立書」の様式も入手できます。この申立書は任意です。ツールで作成・入手できる書類

保護者の方が制度の説明から書類づくりまでを一から抱えずに済むように。会社の担当者にも、制度の根拠やお子さんの状況が伝わるように。それが、このツールで手助けしたいことです。

回答の中には、こんな期待もありました。

今回開発されたツールがあることで、人事担当者の負担を減らすことができますし、こちらから言い出すきっかけにもなるのではないでしょうか。

書類を用意できることが、最初の相談を始める助けになればと思っています。

使ってみた方が迷ったところも、受け止めたい

一方で、ツールを使ってみた方からは、率直な声が届きました。

使ってみましたが、設問にどのように当てはまるのかわからなかった。会社に、これは当てはまりませんよねと言われたら、返す言葉がない。法的にこのような理由で該当するので認めてくださいと会社に説明できるほどの情報が提供されていないと感じる。

このツールは、介護休業を取得できるかどうかを自動判定するものではありません。だからこそ、ご自身のお子さんの状況をどう整理すればよいか、迷う方がいることを受け止める必要があります。

書類を出力できることと、納得して相談に進めること。その両方を考えていきたいと思います。今回届いた声は、今後の説明や案内を考えるうえでも大切な手がかりです。

9.利用を考えるときに、確認しておきたいこと

アンケートに寄せられた疑問も踏まえて、制度の基本をまとめます。

不登校であれば、誰でも使えるのでしょうか

不登校という事実だけで、一律に対象になるわけではありません。負傷・疾病・身体上または精神上の障害によって、2週間以上にわたり常時介護を必要とする状態にあるなど、法律上の要件を確認する必要があります。

対象家族にはお子さんも含まれます。お子さんに必要な支援の状況と、ご自身の雇用の条件を整理し、勤務先の担当部署に確認してください。対象となる家族・状態の説明

パート・アルバイトでも使えるのでしょうか

対象になり得ます。ただし、有期契約の条件や、労使協定によって除外される条件があります。雇用形態の名称だけで判断せずに確認することが大切です。

また、「介護休業を取得できること」と「介護休業給付金を受け取れること」では要件が異なります。休業については勤務先、給付については勤務先の担当者やハローワークに確認すると、具体的に検討しやすくなります。休業の対象者給付金の要件

時間単位で休むことはできるのでしょうか

自由記述には、「時間単位、半日単位で取得できたら取りやすいと思います。」という希望がありました。

ここで区別しておきたいのが、「介護休業」と「介護休暇」です。

制度期間・取得単位の基本
介護休業対象家族1人につき通算93日まで。3回を上限に分けて取得できます。
介護休暇対象家族が1人なら年5日、2人以上なら年10日まで。1日または時間単位で取得できます。

介護休暇にも、対象となる家族の状態などの要件があります。時間単位の取得について、労使協定による除外がある場合もあります。有給か無給かは勤務先の規定によります。「93日を時間単位で細かく使える」という意味ではないことに注意が必要です。厚生労働省の介護休暇制度

自営業や、すでに退職した場合はどうでしょうか

介護休業は、雇用されている方が勤務先に申し出て取得する制度です。自営業の方や、すでに退職した方の休業・収入を支える仕組みとして、そのまま利用することはできません。

今回も、個人事業主として在宅で働いていたものの、お子さんへの対応でほとんど仕事ができず、収入がなくなったという経験が届きました。居場所などへの支出が増える中で、自営業にも支援がほしいという声もありました。

介護休業だけでは届かないご家庭があることも、今回のアンケートから受け止めたい点です。

10.保護者が、一人で言い出さなくてもいいように

会社への説明を不安に感じる声がある一方で、会社の側から制度を提案してもらった経験もありました。

私は会社側から介護休業を提案してもらえたので恵まれていたが、職場の理解が得られない人も多いと思う。その意味でツールが広く周知されるとよいと思う。

困っている従業員に、「使える制度を一緒に確認しましょう」と声をかけてもらえる。職場からも働きかけてもらえることが、助けになるご家庭もあると思います。

仕事を続けることが、保護者の方自身の支えになる場合もあります。今回の回答には、お子さんの不登校をきっかけに仕事を始め、その時間が自分の精神的な安定につながっている、という経験もありました。

仕事を続けたい方が、続けるための方法を探せること。いったん休息が必要な方が、その時間を確保できること。働き始めたい方が、その見通しを持てること。どれも、大切にしたいと思います。

Branchでは、お子さんが「好き」なことを通じて、安心できる人や場所とつながれることを大切にしています。そして、その暮らしを支えている保護者の方にも、安心できる時間と、頼れる相手が必要です。

今回のアンケートは、制度を知らせることの必要性と、知らせた先にも支援が必要であることを考える機会になりました。

「今日、仕事に行けるだろうか」と毎朝悩んでいる方が、これからの暮らしを少し先まで考えられるように。そのための選択肢の一つとして、このツールを届けていきたいと思っています。

「不登校のための介護休業活用ツール」を見る

LINEでツールを使う

アンケートについて

2026年9月、BranchがGoogleフォームで実施。総回答数205件のうち、掲載に同意いただいた174件を本文の集計・引用対象としました。掲載に同意しない31件は、本文の集計・引用に含めていません。

選択式設問は6問。Q2・Q5・Q6は複数回答です。割合は174件を母数に小数第1位へ四捨五入しています。複数回答の合計は100%になりません。単一回答でも、四捨五入により合計が100%とならない場合があります。

Q1の「その他」は自由記述18件をまとめたもので、既定の選択肢への再分類はしていません。Q2・Q5のグラフは既定の選択肢をすべて掲載し、選択肢以外の自由記述はグラフ下の注記で件数を示しています。空欄の「その他」は数えていません。

自由記述は、掲載同意174件のうち「仕事とお子さんのことの両立で、いちばん大変だったのはどんな場面でしたか」に141件、「介護休業の制度やツールについて、思ったことがあれば」に103件の回答がありました。両方に回答した方もいるため、足し合わせた件数は回答者数を示しません。引用は掲載同意のある回答から原文のまま抜粋し、個人を特定する属性は付していません。

任意回答による調査であり、不登校のお子さんがいるご家庭全体の傾向を示すものではありません。「使うとしたら」と尋ねた結果は、利用への意向・不安・希望であり、実際の取得結果やツールの効果を示すものではありません。制度・ツールの情報は2026年9月15日時点です。

発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?

Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branch home+を運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

もっと詳しく知りたい 》

Branch home+は体験ができます。ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。

「学校外で友だちができる」Branchコミュニティ

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表
不登校や発達障害のある子ども・保護者向けコミュニティ「Branch」を運営。これまで1,000家庭以上の相談や面談に関わる中で、「学校に行くかどうか」ではなく、「その子が安心して好きなことを育めるか」を大切にしてきました。

子どもたちとの関わりの中で、毎日のように学ばせてもらっています。漫画、アニメ、音楽、自然、登山などかなり多趣味。最近はPodcastで子育てや不登校について考えたことも話しています。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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