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学校での吐き気「吐くのが嫌で学校に行きたくない」

学校での吐き気「吐くのが嫌で学校に行きたくない」
目次

吐き気が原因で登校できないお子さんは多い

学校に行こうとする時、または学校にいる時に吐き気を感じてしまい、それが原因で登校できないお子さんは多くいらっしゃいます。

ひとことで「吐き気」と言っても原因はさまざまです。

学校に行きたくない気持ちが身体症状となって現れた吐き気のこともありますし、学校で吐き気を感じた体験がトラウマとなり、思い出した時に吐き気を感じてしまうこともあります。

また、吐き気の原因に感覚過敏や発達の特性が隠れていることもあります

「吐き気」に焦点を絞って、Branchコミュニティでの体験談をもとにその原因と対策について考えていきたいと思います。

吐き気の原因とその対処法

吐き気には様々な原因があります。
ここでは、学齢ごとにその原因を探り、原因に合わせた対処法を考えます。

小学校低学年は給食がきっかけの場合が多い

給食に対する不安

小学校低学年のお子さんの場合、給食で吐いてしまったことが心の傷となっていて、

お子さん

学校で吐いてしまったらどうしよう

お子さん

学校で吐いてしまった、もう学校行きたくないな

と不安になるお子さんが実は非常に多いです。

学校への不安

「学校が嫌だな」「学校に行きたくないな」と思っていても、それを言葉にできず、様々な身体症状で訴えている場合もあります。
その身体症状のひとつが「吐き気」として表れている場合があります。

保護者

息子が小学校1年生の12月の時に学校で吐いちゃって、それがきっかけで「学校行きたくない」となりました。

給食を食べるのが嫌になったようです。

先生に「気持ち悪い」と言っても「大丈夫だから、学校にとりあえずおいで」と信じてもらえませんでした。

それまでは、連行するような状態で連れて行ってたのですが、子どものことを考えて「じゃあ、学校休もうか」と今は家でゆっくり休んでいます。

保護者

習い事で嘔吐してしまい、ショックと不安感が強くなり、給食は食べると吐いてしまうのではという恐怖を感じるようになってしまった。

小学校高学年以降は原因が多岐にわたる場合が多い

続いて、小学校高学年以降のお子さんの場合はどうでしょう。

Branchコミュニティ内の実例を探ると、給食や匂いといった直接的な要因に加え、心理的な要因が強い傾向がみられました。

  • 不安になると吐き気がする
  • 楽しいことの後に、疲れが出て吐き気がする
  • 周囲の人が泣いていたり怒っていたりしてるのを見ると吐き気がする
  • 校舎内に入るのが辛くて固まっていたが、無理やり連れていかれて吐き気がした

吐き気の対処法

続いて、事前の対策や、吐き気を感じてしまった時の対処法について、Branchコミュニティでの実例をもとにご紹介していきます。
※以下は一例です。薬の処方や診断については医療機関を受診し医師の指導に従ってください。

事前の対策

■環境を整える

吐き気を感じないようにするための事前の対策として、最も大切なことは、
吐き気の原因となるものを避ける、取り除くことです。
以下は一例ですが、取り組めるところから試してみるといいでしょう

  • 給食の匂いが苦手なら、換気のいい場所で食べる/別室で食べる/冷ましてから食べる
  • 特定の食材が苦手なら、苦手な食材は取り除く/食べなくていいように担任に相談する

■安心感を与える

「もし、吐いてしまったらどうしよう」「また気持ち悪くなったらどうしよう」
といった不安感もお子さんにとっては大きなストレスとなります。

事前に見通しを立てて、吐きそうになってしまったらこうすればいいという安心感を持たせることも、大切な対策となります。

学校の先生と相談して、安心する声掛けを依頼しておくこともいいですね。

  • 気持ち悪くなったらすぐに先生に声をかける
  • すぐにトイレまで移動すれば大丈夫
  • 窓を開けて換気をしよう
  • 横になってしばらく休んでもいい
  • 「吐いてしまっても大丈夫だから、気持ち悪くなったら教えてね」と、事前に声掛けをしてもらう

吐き気を感じてしまった時の対策

事前に対策をしていても、吐き気を感じてしまうことも多々あります。
そんなときの緊急の対処法として、一般的には以下の方法があります。

  • 換気をする
  • 背中をさする
  • 横になる
  • 吐き気に効くツボを押す 等

そのうえで、お子さん一人ひとりの吐き気の原因をよく考え、原因に沿った対応をする必要があります

吐き気を感じたときにどうすれば治まるか、普段からお子さんの様子を見て知っておくといいですね。

また、その情報を学校と共有し、場所や設備の準備が必要であれば対応してもらうよう依頼しておくと安心です。

  • 休憩できるスペースを用意してもらう
  • エチケット袋を用意しておく
  • トイレに行きやすい席にしてもらう
  • 換気が効果的なら、すぐに換気できる窓際の席にしてもらう
  • ハンディファンの持ち込み許可をとる 等

Branchの実例

保護者

苦手な匂いを避けること、なるべく風通しの良いところや、オープンな空間が良くて、長時間締め切った空間、空気がよどんで匂いがこもった場所は避けてあげたいですね。
外食でしたら、オープンカフェみたいなところか、個室でしたら、窓を開けても良いかどうか前もって聞かれると良いのかなと思いました。特急とか新幹線みたいな、窓が開かず、駅の間隔が長い列車も、換気の問題で辛いとお感じになるのかな、と思いました。

保護者

締めつけ感のある衣類を避ける(やわらかい生地でゆるめのズボンなど)
小型扇風機を持ち歩く。風をあてると少し気分が変わったり、不快感がやわらぐ時があります。
イヤマフを持ち歩く
お気に入りのぬいぐるみを持つ。触ったり握ったりして、苦手なものへの意識を逃がすようなイメージです。別の感覚にも意識が向くことでストレスが緩和される…ような気がしています。

保護者

外に出たくなったらどうしようとか、酔って気持ち悪くなったらどうしよう、ママが嫌な顔をしたらどうしよう、みたいな心理的な不安もありそうなので、「どうなっても大丈夫だよ(いいんだよ)」ということは繰り返し伝えています。
「感覚」って本人だけのもので、なかなか共有できないから、難しいですよね。

感覚過敏が隠れていることも

「吐き気」の原因には、感覚過敏や発達の特性が隠れていることもあります。

感覚過敏がある方は、苦手な感覚があるとそれが吐き気となって襲ってくることがあります。
また、発達の特性により感覚統合が難かしく、空腹を吐き気として受け取ってしまう方もいます。

感覚には個人差があるので、一概には言えませんが、気になる場合は一度その可能性を考えてみてもいいかもしれません。

ご自身が感覚過敏の当事者であり、感覚過敏研究所の代表を務める加藤路瑛さんは、こちらの記事で以下のように言っています。 

例えば、しょうゆ味の濃いものを食べると頭痛がしたり、オレンジジュースを飲むとのどが焼けたりするような感覚があります。ですが、白米など一定のものは食べられるんです。単なる好き嫌いと違うのは、吐き気や頭痛など体の不調として現れる点だと僕は考えています。幼いころは僕自身もこの感覚の正体がわからず、ごはんの時間はただただ苦痛でした

“感覚過敏を知ってほしい”16歳・加藤路瑛さんの挑戦 NHK首都圏ナビ

ご家庭での対応と協力してもらえる機関との連携のすすめ

事前の対策をしていても、吐き気はコントロールが難しい一面もあります。

お子さんが吐き気を感じていて、学校に行くことが難しくなっている時は、ご家庭での対応はもちろんですが、ご家庭の外に協力してもらえる機関と連携して解決方法を探ることをおすすめします。

ご家庭での対応

保護者の目から見て、「これは一回休ませた方が良いな 」と思うほどつらそうだったら「学校休んでもいいからね」と声をかけてあげることも必要です。

お子さん自身では言葉にできないということもありますので、保護者さんの目から見て明らかに異常がある場合は、休むことを促すようにしましょう。

外部機関との協力

■学校

「給食を食べる」「嫌いなものを食べる」ことが引き金になっている可能性が高ければ、学校側に配慮をお願いしましょう。
それ以外に原因がある場合も、同様に学校に配慮を申し出て、お子さんが過ごしやすいように環境調整をしてもらいましょう。

給食については、Branchで過去に詳しい記事がありますので、そちらも参考にしてみてください。


■自治体の相談窓口

各自治体には、子ども向けまたは保護者の方向けの相談窓口があります。
対面や電話相談だけでなく、LINEで気軽に相談できるものもあります。
相談窓口がどこか分からない場合も、お住いの自治体に問い合わせると適切な窓口を紹介してくれます。


■医療機関

医療機関の思春期外来やカウンセリングに相談することもできます。
発達の凸凹が大きいお子さんの場合、学校の環境がその子に合っておらず、つらくなって身体症状が出ている場合もあります。お子さんの様子から発達が気になる場合は、発達障害の専門医がいるクリニック・病院を予約し、発達検査を受けたり、医師に相談してみてください。

お子さんの身体症状と学校の行き渋りについても、Branchに詳しい記事がありますので、よかったらご覧ください。


■訪問看護

看護師や作業療法士が自宅に訪問し、お子さんの状態に合わせた看護を行うサービスです。
利用には条件があるので、利用を検討する際は、一度かかりつけの医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

吐き気の原因となっているものを取り除くこと、環境を整えることが大切

吐き気の根本的な解決には

  • 原因を取り除くこと
  • 環境を整えること

が大切です。

ただし、それには時間がかかることも少なくありません。

ここまでで述べてきたような対処法や環境調整を重ねて、根気よく取り組まなければならない場合も考えられます。

欠席が長引くと、学習面や友だちとの関係に対する不安も生じることもあります。

そんな時は、学校以外のサードプレイスやオンラインなどを利用してお子さんをフォローできる体制を作るなどして、保護者さんもお子さんも気持ちにゆとりをもって過ごせるように工夫してみると良いかもしれません。

学習は、安心できる環境(自宅)でもできる

学習については、学校の授業にオンラインで参加させてもらうことも一つの方法です。

また、家庭では、教科書を使った自主学習のほかに、タブレットを使用した通信式のものやオンライン家庭教師など、オンラインでの学習サービスの利用でカバーすることができます

不登校や発達障害のお子さんが集まるBranchでもオンラインの学習サービスを利用されているご家庭は多くいらっしゃいます。

吐き気に対する不安を感じなくて済む安心できる環境=自宅で過ごせることは、お子さんにとって大きな安心感につながることもあります。

無学年方式のものや、学年を選んで始められるものもあるため、学習面にご不安がある場合は学習サービスを検討することも一つの手段です。

ただし、お子さんによっては、学習をすすめるよりも休息することが大切な場合もありますので、お子さんの様子をよく見て、無理はさせないように注意する必要があります。

友だちとのコミュニケーションはオンラインでも取れる

欠席が続くと友だちと顔を合わせる機会が減ってしまうことに対する心配もあるかと思います。そんなときは、親しい友達とオンラインで繋がってゲームやおしゃべりをすることもできます。

また、新しい人間関係をオンラインでのサービスに求めることもできます

Branchオンラインコミュニティでも、オンラインでの交流やオフ会なども開催してます。

活動の様子は、Branch公式noteで紹介しています。オンラインで楽しく交流しているお子さんたちの様子をご覧になってみてください。

子ども保護者も安心できる環境づくりを

吐き気が原因で外出や登校が難しくなると、お子さんご自身はもちろん、保護者の方も多少なりとも不安やストレスを感じます。

恐らくこの記事を読んでいらっしゃる方の中には、既にお子さんの吐き気の解決のために、対処法を調べたり、学校や医療機関と連携したり、たくさん行動されてきた方も多いのではないでしょうか。

Branchは、お子さんはもちろん、保護者さんご自身もお子さんと同じくらい大切にしてほしいと考えています。

焦らず、時には立ち止まりながら、お子さんも保護者さんも安心できる環境づくりが進むことを願っています。

吐き気で辛い思いをしているお子さんへ  
「休む」「前もって伝える」「移動できる場合は移動する」

「学校で吐いてしまった」「学校で吐くのが不安だ」と思って読んでいる児童、生徒の方もいると思いますので、下記に考え方を書いておきます。

まず、吐くほど辛いようであれば、学校をお休みすることを保護者の方や担任の先生に伝えてみましょう。

保護者の方や先生が「大丈夫だから、学校おいでよ」と言う方の場合は、この記事を読んでもらってください。

また、先生と話し合えるようであれば、「吐きそうになったらどうすればいいか」「吐いちゃったらどうすればいいか」を聞いてみましょう。

おそらく「吐く前に移動できたら、トイレまで移動できるかな?」とか「吐いてしまっても、大丈夫だから、気持ち悪くなったら教えてね」など、どのようにすれば良いか教えてくださると思います。

「好き」で安心とつながりを育むサードプレイス

この記事を書いているBranchは、不登校・発達障害のお子さま向けの「学校外で友だちができる」Branchコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。

  1. 「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
  2. NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
  3. 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。

Branchコミュニティ1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料体験予約をお申し込みください。

また、不登校や発達障害に関する情報を日々シェアしているLINEも運営しております。こちらも無料ですので、よろしければご登録ください。

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不登校・発達障害がある子向け

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Branchで解決できること

 研修を受け、発達障害の特性にも理解があるスタッフが献身的にサポート

 自分の「好き」から 遊べるイベントが盛り沢山

 特性に沿ったお子さまのサポート方法をスタッフが一緒に考案します

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ライター/著者プロフイール

中里 祐次のアバター 中里 祐次 代表取締役

Branch代表。早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の役員など約7年勤めた後にサイバーエージェントから投資を受ける形で独立。自分の子どもがレゴが好きで、東大レゴ部の方に会いに行った時に目をキラキラさせていたのを見てこのサービスを思いつきました。好きなことは、漫画やアニメを見ること、音楽を聞くこと、サウナ、トレイルランニング、かなり多趣味です。Branchの子どもたちに鍛えられて子どもが好きな遊びはたいていできるようになりました。

会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


会社概要

Company

社名

株式会社WOODY


代表取締役

中里祐次


設立

2013年11月11日


所在地

〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9-10 Sodacco 2T02


株主

㈱サイバーエージェント、㈱ウィザス、ANRI、レジェンドパートナーズ、笠原健治氏、乙武洋匡氏、佐藤裕介氏、古川健介氏、中里、その他エンジェル投資家


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