「ギフテッド」と聞くと、どんなことを想像するでしょうか?
IQの高い(主に)子ども、という印象が強いせいか基本的にポジティブなものと捉えられ、周りからは「頭が良くて良かったね!」と言われることが多いです。
ただ、実際は同世代だけで形成されやすい日本のコミュニティからは外れてしまい子が多く、孤独を感じています。
そんなギフテッドにまつわる事情を知ってもらいたく、今回はほぼ編集なくBranchコミュニティの中で話し合われていた内容を記載します。
IQ146で小1から不登校「親友や尊敬できる大人に出会って欲しい」
いつもお世話になっております。今日は息子について、頭を整理しながら呟かせて下さい。
息子は3才の時にIQが146程ありました。私は胎教時から彼に早期教育を家でやっていました。しかし早期教育をしなかったとしても彼には持って生まれた頭の良さがありました。
その頭の良さが幼稚園小学校の集団行動、大人(先生)の発言や態度に疑問を持つことになり、結果今の不登校につながっています。
1年生で行きしぶりがあった時に一緒に教室に入り、算数の授業を後ろで見ていた時のことです。出来た人は手を挙げて皆が出来るまで静かに待つ。息子は毎回すぐに手を挙げました。後はひたすら待つのみ。何だか早く出来た人の罰ゲームのようだと思いました。ドリルの計算を解くのも計算式の書き方の決まり事が多く、見てすぐ理解できる息子には退屈で面倒臭いものでしかありませんでした。
不登校(1年生の2学期から)になる少し前、下校時(1年生だけで帰る)の副班長になり、列を乱したり、前も確認せずに急に走り出したりする子がいて、お年寄りにぶつかってしまうのではないかと心配していたようです。
夏になるとお店の自動ドアを何度も開け閉めして冷房の風にあたる子にも困っていました。お店の迷惑になるからと。あと、傘を振り回す子に注意しようとして、振り回していた傘の先が口にあたり、口から血を出して帰って来たこともありました。何度注意してもやめてくれないと言って、帰ってからイライラして怒るようになりました。担任にも相談したけど、もういろんな面で限界を向かえていたようで、2学期、始業式には出たけど次の日から行けなくなりました。
おひろめ場(Branchオンラインコミュニティのチャンネル)で投稿しているゴミ拾いも自分からはじめました。一緒に行かない私の為にビデオを撮って見せてくれますが、その中には、ゴミを集め終わってから、きちんと仕分けしている姿もありました。
ペットボトルのふた、ラベルをはがし飲み残しはきれいに流していました。
ゴミを拾っているのを横目で見ながら投げ捨てて行く大人もいるようです。小さい頃から人の行動をよく観察し、言葉の意味も理解し過ぎる為に矛盾やごまかしにも気がつき、大人に対して尊敬できる人にも出会えないまま今に至っています。
今、身体を鍛えているのは、今までは頭の良さと身体がアンバランスでもどかしかったのだと思います。ようやく身体もメンタルも強くなりバランスがとれてきつつあります。
彼にも親友や、尊敬出来る大人と出会える日が来るのを心待ちにしつつ、彼のタイミングが来るまで、このまましばらく見守りながら今後もBranchでお世話になっていきます。
そんなわけで人に心を開かないところもありますが、これからもあたたかく見守ってもらえると嬉しいです。
「学校は軍隊だ。誰も分かってくれない、助けてくれない。」と震えて泣きました
読ませていただきました。
ゴミ拾いをされていることは何度か投稿を読んで知っていましたし、その素敵な行動の原動力は何なんだろうと思っていました。
我が家にはgiftedグレーゾーンの子がいます。近所のママや、学校の先生に親子の悩みを相談したりしても、「IQ高いなら、頭がいいなら、いいじゃない‼️」と言われしまい、誰にも話せずに飲み込んできました。
息子さん、みんなと違うことや周りに理解してもらえないことで、苦しかったのではないでしょうか。◯◯さんも、息子さんのことを見ていて相当辛かったことと思います。
私は、我が子には、どうにかうまいこと我慢してみんなに合わせるように私が気持ちをコントロールしていたと思います。
そんな我が子は、「学校は軍隊だ。誰も分かってくれない、助けてくれない。」と震えて泣きました。何となく頭はいいと思っていましたが、WISCを受けて数値として示されて、私は我が子をどんなに苦しめていたのかやっと気付かされました。
とは言っても、学校現場はそうは簡単には変わりませんよね。行き場がなくなり自信もなくなり、親も頼れる人や場がなくなり、我が子のいいところなのに活かしてあげられず、イライラモヤモヤしたり。
◯◯さんの息子さんのように、頭と体のバランスを整えようと、自ら動けるようになるって、こころパワーが満たされないとできないことかなと私は思います❤️
自分のことを理解して、こうしてみようと思えることは、まさに生きる力が身についているんだと思います👏
我が子も、「自分で決めたことはブツブツ文句言ったとしてもやるから!」と言います。親である私が一番の理解者に早くならないと🤣と思うことがたくさんあります。周りと違うことで見ている側からすると不安になることも多いですが、◯◯さんのおっしゃる通りで、尊敬できる信頼できる心開ける人との出会いが訪れることを、温かく見守っていきたいなと私も思いました。
勝手ながら、エール🚩を贈らさせてもらいます🎉
ギフテッドの親を自称することには、それなりの勇気を伴う
最近、ギフテッド関連の発言をされる方が増えてきて、何というか……ここにいていいんだな、と、ほっとした気持ちでいます😌
という、ひとりごとです☕
うちの場合は、明らかな発達障がいの特徴が見えずに(ゼロではないと思うのですが)、かえって生きづらさを説明する言葉を持てないでいる娘なので、私たちの居場所はどこにあるんだろう?という気持ちになったことが思い出されます。
ギフテッドって医療的な診断名ではなくて、心理や教育などの専門家の間でもいろんな意見があることを承知しています。
そうでなくても、「我が子はギフテッドです」なんて言う親、ちょっとヤバい奴なんじゃないの?って疑う気持ちはわかるし、私もそう思ってたし、何なら今でもちょっと思ってるし😂
そんななかで、ギフテッドの親を自称することには、それなりの勇気を伴いました。これってたぶん私だけじゃないですよね。
Branchで発していい単語なのかな?という不安すらあって、めっちゃ過去ログ検索したりもしたなぁ…
でも、やっぱり、うちの娘はこの生きづらさを一生抱えて生きていくんだよな、そのときに自分の特性を説明するのにいちばんピッタリくる概念を、他人の色眼鏡を気にして使わないでいるなんて、それは間違ってるよな、という気持ちが強くなってきて。
それで、社会の偏見を正すなんて大それたことはできないけど、まずはこのBranchという優しい空間のなかで、率直に娘の困りごとを話すことからはじめてみよう…と思っていました。
今こうして、当事者の親であるなしかかかわらず、いろんな方が言及してくさる環境になっていることが、とても嬉しく安心感をおぼえています💖
うちの娘より大きなお子さんを育てている方が多いので、これからもぜひいろんなことを教えていただけたらと思っています!
「苦手なことも得意なことも、特別なこととして見て欲しくない」
ここでのギフテッドのお話を伺いながら、息子のこれまでのことも思い出し、考え続けていました。
◯◯さんが書いてくださったように、自分の子がギフテッドというのは、親の口からはとても言いにくいことだと思います。よく話してくださいましたね。
「ギフテッド」って、とても難しい言葉だなと思います。「英語をそのまま借用していて、とってもキリスト教的な概念の言葉だから、その背景がない日本人には余計に分かりにくいし、誤解もされやすいんじゃないかな」なんて、息子は言っていました。なんかもっといい訳語はないものでしょうかね。
そんな息子のことも、もしかしてギフテッド?なんて思ったことがありましたが、色々本を読んだりお話を伺ってきてみて、共感できる部分もあるけれど、やっぱり違うなあと思ってきているところです。
それよりは「2E (twice-exceptional)」という言葉が適当なのかな、と思ってきています。凸凹のどちらも極端で、どちらも普通ではなく、両面での困難を抱え、また本人の中でも凸と凹のギャップの大きさに苦しんできたようです。
本当は色々分かり過ぎているくらい分かっているのに、学校では凹の方ばかり目立って「困った子」「できない子」として見られてしまい、意地悪な子にからかわれることも多く、親切な子にはお手伝いされてしまうのも素直に受け入れられなかったり。
一方で、興味関心があることに関しては面白いように吸収するので、私が色々与えてしまったのもあり、得意な分野では周りには分かり合える相手がいなくて、もう親でも対応できなくなってしまい、話し相手になってくださるメンターさんを求めてBranchに辿り着きました。
今後の進路選びを考えても、凹の方に合わせて手厚い支援のあるところに行けば、凸の面で周りと分かり合えないと感じるだろうし、いったいどこに行けば息子に合った環境に出会えるのだろう?と頭を抱えてしまいます。
そんなわけで、凸の苦しみも凹みの大変さも、ある程度は理解しているつもりですが、凸だけのギフテッドの方の困難というのが、どういうものなのか、まだ今いち分かりきれていないところがあるような気がしています。
理解したいという気持ちはありますので、また発信して頂けたら、と思います!
「2E」という言葉も、ここで言うかどうか迷ったのですが、この言葉に出会って情報にも辿り着いて来られたので、どなたかのご参考になれば、と思って書かせて頂きました。
ところで最近、息子がこぼした言葉で「苦手なことも得意なことも、特別なこととして見て欲しくないんだ、普通に接して欲しい。」と涙ながらに言ったのに、はっとして、私はずっと間違ってきたのか、と反省しました。
親としては、子供が凹の部分をからかわれたり、凸が理解されないのを見て歯痒く思い、学校には子供の得意な部分を注目してもらえるように働きかけたりしていました。そうすれば凹の部分やトラブルで失っていた自己肯定感も取り戻せるだろうと。
でも、息子は凸凹どちらの面でも孤独を感じていて、ただ、普通の人として接して欲しかった、それだけが望みだったんだと。それを聞いて、自分がしてきたことは、子供の価値を認めて欲しいという、単なる親のエゴでもあったかもしれないと思いました。
◯◯さんが「少しでも素のままの自分でいられる友達や大人の方と出会えたら」と書かれていましたが、子供にとって大事なのは結局、その部分なんだろうなあ、と思います。
いつか、親以外の人で、息子が素のままでいられ、何気ない話をして一緒に笑えるような存在ができたら、と願っています。親は、一番の理解者でありたいとは思いますが、いつまでも子供のことを見られるわけではないですから。
Branchの「好きでつながる」というコンセプトは最強だと思っています。ハラハラするほど不器用な息子ですが、こんな温かい環境の中で、何気ないやり取りをしたりして、心通う交流の体験をさせてやれたら、と思っています。
息子がコメントしていなくても、普段、お子さんたちのやり取りを見せて頂けているのも、ありがたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
発達障害や不登校の子の「『好き」』で安心とつながりを育むサードプレイス」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインコミュニティを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じように「学校行きたくない」という気持ちを抱え、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchコミュニティは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。