子どもが学校に行けないという事実。それは親として、辛さを感じるものです。
そして、その上に、PTA役員の役割を引き受けることを求められるとき、その重荷はさらに増します。
子どもが学校に行けない状況で、学校の活動に参加することは、親にとって大きなストレスとなります。それはまるで、子どもの苦しみを無視し、自分の感情を押し殺して、他の人々の期待に応えるために自分を強制するようなものです。
この記事では、子どもが不登校であるにもかかわらずPTA役員を引き受けることについて、その困難さとそれをどのように乗り越えるかについて探ります。
まずは、PTAに関して、Branchの保護者さんが考えていることをアンケートからまとめていきます。
PTAの参加で大変だったことや、良かったことはありますか?
- 大変でした!会長がワンマンで、意思の疎通ができませんでした。校長先生や教頭先生とお話する機会が持てて、温かいお人柄に触れたり、学校運営の雰囲気が分かったのは良かったです。PTA役員を引き受けるのならば、いっしょにやる仲間はよく見た方がいい、と思いました。
- コロナ禍だったため活動は少なかったですが、クラス全員の保護者からの回答を得られるまで、締切間際に何度もリマインドするのが大変でした。今後また役員が回ってきそうですが、家庭の事情もあるので軽い役職にしたいと思います。
- 4月からPTAになりました。
皆さんのお話しお聞きしたいです - 協力する気持ちはあったけれど子供がいないのに運動会の交通整理などするのが辛くて(大変だったこと)、事情を話したら、校外での防災訓練の講義参加のようなものに変えていただくことができた(よかったこと)。
- 年一回行われるお祭りの委員会に参加しました。子どもたちが喜ぶ企画ものなので、うちの子も一緒に楽しめたらいいなと思いつつ活動してました。当日はやはり参加できず切ない思いをしましたが、ほかの子たちの喜ぶ顔が見られて良かったです。後日、先生からお祭りに用意したおやつを貰い本人は喜んでいました。その他、運動会の手伝いや公園パトロールをしましたが、ほかの子元気な姿を見ると切なくなります。良かったことは、学校や先生の様子がわかること、お母さんたちとの繋がりが持てることです。
- 仕事との調整が大変です。月一回はPTA活動のために休みました。ただご一緒に活動した方々が皆とても協力的で、比較的気持ちよくやれました。
- 幼稚園時(コロナ流行前)のPTAで知り合ったママ達とは、今でも学校の情報交換等をして親しくしているので、良かったです。今年度はPTAの一部の会の副会長をしていましたが、息子が不登校になり参加できる日が少なくて、申し訳なく心苦しかったです。
- 子供が不登校になってからは辞退させてもらっています。
役員の方には誰も候補がいない場合はくじ引きの対象になると言われましたが、
教頭先生に電話したら会長さんに連絡していただき辞退させてもらえることになりました。 - PTAでは学級役員の経験がありますが、登校できている時期だったので一般的な大変さでした。
不登校になってからは、PTA活動ではなく、ボランティアとして保護者が授業のサポートをする制度があるのですが、そちらに2回ほど参加する機会がありました。学校の様子や授業の進捗などがわかって、どんなことが困りごとだったのかを予想するのに役立ちました。
現時点では、子ども会の役員をしており、毎月保護者で集まります。不登校であることを知っている保護者さんもいれば、知らずに学校の事を話題にしてくる保護者さんもいるので、不登校を伝えようか伝えまいか返答に困ることがあってモヤモヤします。 - 良かったことは、学校の中のことが多少なり知れたこと。他の保護者さんと交流(おしゃべりや情報交換など)できたこと。代表的な役をしたので、(うちの学校の制度的に)以降、PTA役員が永久免除になったこと。やる事やったぞと言う、他人の目を気にする自分への安心感が得られたこと、とかでしょうか。
大変だったことは、部長というまとめ役になったので、自分が1番不得意な仕事だったこと。月1の会議、役員交流会、その他PTAが主催するイベント、学校全体への配布物の手配など、とてもやる事が多かったこと(しかもアナログ社会)。来年度は別の役をやってくれないかと、何度も声をかけられたこと(「すみません、無理です。」と、何度も断らなければならないのが、辛かったです。声をかける方も、大変だとは思うのですが、、、。)あとは、これって必要なの?と思うことが色々とあって、それが結構ストレスでした。変えようと提案しても、ダメなことも多く、、、。それでも、コロナ以降はだいぶ変わったと聞きました。
PTAの参加はどのようにしていますか?過去の経験も含めて教えてください。
- 一人目が不登校になった時点で退会しました。気力が有ればPTAで不登校サークルを作ってみたいなと思いますが今のわたしには無理そうです。
- 参加は全くしていない。子どもが登校するようになれば考えるが、今のところ可能性はない。
- 小学校では逃げきれなくて、2年間役員をしましたが、沢山知り合いができてよかったです。
中学は教育委員会を交えての話し合いの時に、ホームスクールなので加入しません、と伝えたらすぐ了承していただけました。 - 中学校に入った時にすぐに立候補して残り2年間免除の役員の役職につきました。色々緊張しましたが、学校の様子やどんな先生かを知るためにも(各教科先生が違うことも初めてだったので)やってみて良かったです。
幸いコロナ禍でしたので、年に数回の集まりや買い出しくらいで、最低限の活動で済みました。 - 参加していません。
PTA会費のお金はどうされていますか?
- ホームスクーリング予定なので学校と話しをし支払わないことになりました。
- PTA会費は払ってません(PTAは退会)。
- 払っています。PTAの中には、地域の祭りを担ってる方もいるし、地域の方々は祭りを盛り上げてくれる大切な仲間です。大変ありがたいです。
- 不登校になって間もないので、PTA会費はすべて支払っています。
- 払っています。PTAは今年も1年間登校しない状況だったら来年はお断りしようかと思っていますが、まだ完全不登校になり1年弱のため今年は払うことにしました。
- 支払っています。
- 中学校は支払いはなしにしてもらいました。昨年はどうしていたか、、、もう記憶にありません。
- 払っています。
まとめ
不登校のご家庭でも、PTAに参加する/しないは様々ですね。
この記事を読んでいる方の中には、もしかしたら「PTAの役割が回ってきたら断れない」「断りづらい」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんし、実際に学校側から「うちの学校では前例がない」と言われた保護者の方も知っています。
ただ、PTAの役員は断れます。
この記事中の保護者さんのご意見を参考にしてみてください。
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 同じようにお子さまの「発達障害」や「不登校」などで悩まれている保護者の方達がなんでも自由に悩みや困りごとを相談できる安心できるコミュニティや、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友達ができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。
「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール
Branchでは他にも不登校や行きしぶりについて記事を書いています。よろしければご覧くださいませ。
発達障害の子どもが「学校行きたくない」と言ったらどうする?登校刺激は避けて、焦らず対応を | Branch (branchkids.jp)
小学校高学年の「学校行きたくない」。本人に理由と今後を聞いて対処を考える。 | Branch (branchkids.jp)
「学校行きたくない」と子どもが言ったとき、どうする?先輩ママ・パパの体験談とアドバイス集 | Branch (branchkids.jp)