発達障害や不登校の子が集まるBranchでは、たくさん日々のできごとが共有されています。
その中でも毎年、卒業式シーズンはBranchの子たちらしいユニークで感動的な卒業式の顛末を聞くことができます。
今回はBranchオンラインフリースクールに書き込まれた卒業式エピソードから一部掲載いたします。
本人の希望を聞きながら段階を経て準備しました
こちらに書き込むのは初めてです。いつも皆さんの書き込みを読んでは、共感したり感心したり勉強させていただいたりしています。息子と交流してくださるBranchのお子さん達にも、いつもありがたく思っています😊
我が家の小6息子も先日卒業式を終えました。その経緯を書かせていただこうと思います。長文になりますが失礼します。
息子は6年の1学期にクラスの一部の子から馬鹿にされたり暴力を受けるなど不当な扱いをされ、その時の相手はもちろん担任、相手方保護者の対応も不十分だったことが尾を引き、夏休み明けから不登校となっていました。
11月ごろから「学校に行きたいけど行けない。授業も受けたいけど教室に行けないからオンラインで受けたい。このまま卒業なんて嫌だ、卒業式に友達と出たいけど、やっぱり行けない」という息子の気持ちは担任に伝えていました。しかしなんの手立ても講じてもらえないまま時は過ぎて3月。
先週月曜日に担任が突然自宅に放課後来て、「卒業式の練習見に来てみないか」と息子に呼びかけました。息子は担任のその言葉がきっかけで、学校にまた行ってみようという決心をしたようです。
担任、学年主任、教務の先生と我々夫婦で面談していただき、フル参加、途中参加、途中棄権、別日校長室パターンなど、色んな作戦を用意しましょうという話になりました。
息子は7日間にわたって
・無人の教室で10分過ごす
・卒業式練習の様子を離れたところから眺める
・休み時間に友達に会ってみる
・卒業式練習を見学しながら個別に先生から所作指導を受ける
・学年全体での卒業式練習に1時間フルで参加する
・教室でのお楽しみ会に参加する
・卒業式前日に体育館にて息子単独でのリハーサルを先生方にしてもらう
と、本人の希望を聞きながら段階を経て準備をしました。
もちろんその間にも、やっぱり行けないと翻ったり、お母さんの今の言い方が嫌だったから行くのやめる、とか揉めることは何度もありました。
またこの間、遅寝遅起きにシフトしてた生活時間帯を少しずつ修正し、級友の中に入るのが怖かった気持ちも認知行動療法的に克服し、「友達と一緒に卒業式に出たい」という目標に向かって息子は本当によく頑張ったと思います。
結果的にフル参加することが出来ました。式中は体調悪くなったりしないか、ヒヤヒヤで感動の涙もありませんでしたが、さすがに解散して親元に戻ってきたときには「よく頑張った」と親子して涙が滲みました。
帰宅後は家族みんなヘトヘトでゴロゴロすることしか出来ませんでした😅
余談ですが、卒業式に出席出来る気があまりしなかったので、もし出席となっても中学の制服でいいやーと鷹を括っていました。
2日前に(もしかして本当に出席できるのかも?!)となり、制服を改めて試着させてみたところ、かなりのブカブカ具合。卒業式前日に慌ててジュニアスーツ一式を買ってきました。前日に買う人っているんでしょうか😅まだ売り場にあって良かったです…
また、4ヶ月ぶりに上履きを履いてみたらどうやらキツイと。それでもゴリ押しでそのまま使わせてようとしていたら「キツ過ぎてもう履きたくない」と言うので、残り3日間のためだけに上履きを新調しました。安くない上履きですが、背に腹はかえられませんでした😅
卒業式に対する私自身の不安も大きかったため、こちらでBranchの先輩保護者さんや同学年の保護者さんとお話したりしたかったのですが、自分に余裕が無さ過ぎて書き込むことすらままなりませんでした🥲
今後はこの春休み中に、進学先の中学校と面談をする予定でいます。どんなことをお話するか、まとめなければです💦
この先の入学式も無事に出席出来るといいのですが。本番はそれ以降の中学校生活ですね。未知数ですが、見守っていきたいと思います。
長文を読んでくださり、ありがとうございました😊
本人の希望どおり校長室で、校長と担任が立ち合いの授与式でした
こんにちは。
6年生の息子が昨日小学校を卒業してきました。
一年前、ここで卒業を迎えられた皆さんの悲喜交々エピソードを拝読させていただき、それにとても助けられたので私も記録を残していきますね。
一つのパターンとして参考になればと思います。
◎一年半の完全不登校
◎息子は担任とは4月と7月の2回だけ会いました
◎卒業アルバム→不参加、購入なし
◎卒業文集→書かない、購入なし
◎給食→なし
◎教材→購入(一部返金)
◎PTA→会費も払い親だけは参加しました(なるべく子供達の姿を見なくていいものの、お手伝いにしてもらいました)
◎保護者会→不登校一年半の間に5回ほどあり、3回参加しました
◎先生との連絡は主に私が、月一程度でしていました
◎勉強→途中まではカラーテストだけ解きましたが後半は手付かずでした
◎進路→不登校特例校への希望もありましたが、色々難しく断念。地元の公立中に決めました。
◎卒業式→式典には参加せず
午後から個人的に受け取りに行きました。友人が付き添ってくれました。また、同じような境遇の友人とも合流して、数人に見守られて卒業証書をいただいてきました。
本人の希望どおり校長室で、校長と担任が立ち合いの授与式でした。
◎服装→用意していたスーツで行きました。学校からは毎年進学先の中学の制服はNGが出ています。(中受で私学に行く子が多いため…今年は6割私学と聞きました)
中学をどうするのかは、まだ未定です。事前面談は済ませ、現状を伝えました。
色々難しい事もあるでしょうし、本人も私もまた、一つ一つ模索して進んでいこうと思います。
息子は、緊張がMAXだったようですが帰宅後はとてもすっきりした顔に見えます。無事終わってホッとしました。
また次の場で私も頑張ります。
大切なのはどんな環境の中でも自分に合ってる部分だけ頑張れるなら頑張ること、自分らしくいること、無理はしない、楽しく暮らす
すいません。
ここに投稿するかとても迷いましたが、息子の中学校の卒業式、、今無事に卒業証書受け取り涙が止まらなくて、、。載せさせてください。
息子は2年生から時々しか学校行っていなかったし、私はもう義務教育のことはたくさんたくさん頑張ったから、行かなくていいし、卒業式も出ないと思い何も用意していませんでした。
そしたら1週間前に「ちょっと最後だから卒業式練習でるわ!」といきなり先週毎日学校に行き出して、今日を迎えました。
決して学校に行くことも、卒業式に出ることも、凄くもなんともありません。
でも大切なのはどんな環境の中でも自分に合ってる部分だけ頑張れるなら頑張ること、自分らしくいること、無理はしない、楽しく暮らす。これが義務教育の9年間息子から教わったことでした🥹
だから息子は自分で卒業式にでる。これが決してカッコいいことではない、凄いわけではないとわかってるんです。
たぶん中学校の担任の先生や友達が温かくずっとずっと待っていてくれていた、、息子が作った作品を温かく見てくれた。
それに対して最後に息子らしく息子のできるやり方で応えたんだと思います。
息子が自分で決めた9年間の終止符の形を、息子の有終の美を最後まで見届けて帰ります!
好きなことがあり、ある程度の自信もあれば、自分は自分でよい
こないだ中学卒業した息子に色々質問してみました。
答えをシェアさせてください!
◎学校は体調崩して時々しか行ってなかったけど、卒業式に出た理由は何?
→
①自分で決めて出た理由はみんなと最後くらい過ごして記念にしたかったから!
②学校のやり方、決められたやり方(特に中学)は本当にしんどい!右足だの左足からだの。
こんなことに気を取られてたら緊張してしまうし、大事なことができなくなる!
細かくルール決めすぎ!って嫌だった。これできたから何?意味もないと思った!
でも、、もう最後だから、記念にしんどいことにも付き合って、やってみるか!と出ることにした。
結果疲れたし大変だったけど、最後だからやっぱりやってみて良かった😆
◎卒業式の中ではみんなの3年間の思い出がスライドで紹介されていて、その中で息子がみんなとやれたスライドは中1の体育祭くらいだったね。それはどんな想いで見ていたの?
→スライドでの画像見て、みんな大変なこともよく頑張ってきて偉いな!って自分は雲の上から見てる感覚だった。
自分は違う場所でたくさんもっとすごいことを学んできたし、色んな人に関わってる。
今でも学んでるし、みんなが中学の行事で学ぶこと、たぶんこんなことを学ぶんだろうなぁって自分はわかってるから、やっぱり大変な思いまでしてやらなくて良かったよね。って思った。
自分は自分でBranchでみんなと楽しくいろんなことを学んだ。この方がもっと深いと思うの。だからあの日はみんなお疲れ様って思ってたよ!
となかなか生意気な感じもありますが笑。
ずっと繊細で過敏でたくさんの支援が必要だった息子。
人と違う道もたくさん歩き、やり方も周りとは全く違いましたが、やはり好きなことがあり、ある程度の自信もあれば、自分は自分でよい。カメラのレンズをひいて見れる。といった所なのかなぁ?と。
なんか面白くてシェアさせてもらいました😆
発達障害や不登校の子の「友だちができる。安心できる居場所」とは?
Branchでも1つの解決策として、不登校・発達障害があるお子さま向けの「学校外で友だちができる」オンラインフリースクールを運営していて、以下のような特徴があります。
- 「発達障害」や「不登校」で悩まれている保護者の方達がなんでも自由に悩みや困りごとを相談できる安心できるコミュニティや、家族以外の人との関わりが減ってしまった不登校のお子さま達が自分の「好きなこと」をきっかけに安心できる居場所や、友だちができるようなサービス。
- NHKや日テレなど多くのメディアにも紹介され、本田秀夫先生との対談や、厚生労働省のイベントの登壇実績もあり、サービス継続率は約95%以上。
- 小学校低学年のお子さまはもちろん、どんな子でも楽しく参加できるようにスタッフがお子さま一人ひとりに寄り添ったサポートを徹底。
Branchオンラインフリースクールは1ヶ月無料体験ができるので、ご利用を迷われている方は一度お気軽に無料面談予約をお申し込みください。
「学校外で友だちができる」Branchオンラインフリースクール
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