<プログラム内容>
みんながいつも聞いている音や声。マイクを通して聞いてみると、どんな風に聞こえるのかな?教室の中や、外まで音を集めに出かけます。次は、いつも見ている景色を小さなカメラで録画。音をリズムに、映像も重ねて、いつも聞いている音と見ている景色、重ねて重ねて自分だけのリズムと映像を作りましょう。
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「なんとか晴れて〜外に録音に行きたい!」
という講師陣のはらはらした感情を揺さぶるように少しずつ雨がぱらつき始めた土曜日の午後。
今回は、遠方から一人の男の子が参加してくれました。時々出てくる方言がとっても可愛らしいです。
たけちゃん先生とのペアルックもきまってます。(打ち合わせなしの奇跡のペアルック。)
教室の中には、いつもは見かけない鍵盤やスピーカー、それらをつなげるコードがいっぱい。まずはホワイトボードに書いた今日の流れをみんなで確認。
さっそく、プログラムスタートです。
マイクを通して聞こえる音を聞き、「どこで録る???」と、さっそくやる気満々の様子のM君。
「これは??」と、教室内の棚にあるハンドスピナーやタッパーから音集めを始めます。
ハンドスピナーをタッパーの中で回してみたり、そこにパチンコ玉を入れてみたりしながらマイクで音を録音していきます。自分の発想でどんどん録音!
「ハンドスピナーの音、録りたい!」
「別のも録りたい!」
「鉛筆削りの音は、、?」
「めっちゃ泣いてるやん!」と、教室内に溢れる音だけでなく、教室の外から聞こえてくる妹ちゃんのご機嫌ななめな泣き声までしっかり聞いている様子。
音を集めるうちにどんどん”音”が楽しくなってきたようです。
「好き」から育つ、学びの主体性
音を探すとき。映像を録るとき。
子どもたちが、発想や構想をするとき、その良さや美しさを感じるときに様々な資質・能力を発揮しています。
「好き」から育てる学びの主体性①【自分で決めること】
例えば音を探すとき。今回は、教室内にある色んな道具やおもちゃから、音を探しました。
いくつもある道具から、音を出すものを選ぶ時、子どもたちは「ハンドスピナーにしようか?」「それとも、となりにあるビー玉を使おうか?」「ビー玉と一緒に使えるものは???」など、自分で考え選ぶことを繰り返しています。
子どもの内側で起こる、様々な視覚情報を比べたり、自分の過去の経験を思い出しながら選択すること。
これは、自分がその場で何に興味をもち、何を楽しいと感じ、何を大切にしていくのか、自ら選び、決めるという、子どもの感性の発達には非常に重要な行動です。
そして挑戦と失敗を繰り返し、やがて「こうしたらこうなるのだろう」という、予測をしながら行動できるようになります。
予測する力は、日常生活でも、友だちと関わる時にも、必要になる能力です。思いやりや優しさを育てることにも繋がります。大切に育てていきたいですね。
「好き」から育てる学びの主体性②【一歩踏み出し、そしてやりきる】
何かを「創り出す」活動は、材料や場所に関わることから始まる活動です。
最初は何も考えていなくても、道具やおもちゃを手にしたときに表現したいことを思いつき行動をはじめます。
「雨がボツンっての録りたい!」
「あれ?グルーガンの音って??」
感じたことや考えたこと「やってみたい!」から一歩踏み出し、「できた!」を積み重ねること。
この繰り返しを通して、子ども達の内側から「やってみたい!!」が溢れてきます。
生き生きと音を探し、嬉しそうに録音を続けるM君の姿に、遊ぶように学ぶ、学ぶことや表現への大きな喜びを感じました。
また、何かを表現したり、ものを作る活動は、自分でやりきること。
つまり、活動の終わりは常に子どもたちが決める、という特徴があります。
自分で興味を持ち、表現したいことを考え、工夫していく。
この活動を繰り返し、子ども達は楽しみながら最後まで「やりきる」ということも同時に学んでいくのではないでしょうか。
「好き」だから身に付く学びの意味
今回も、撮ってきた音だけでなく、映像まで重ねる活動をやりきりました!
最後は「楽しかった!!ここ何て名前?」と、嬉しそうに話してくれたM君。
音への興味が止まらない様子。
今回見つかったM君の「好き」と興味から、今後のオンラインでのサービス利用を考えていくことになりました。
子どもの「好き」を活動から探す教室Roots by Branchと、オンラインサービスBranchを合わせて利用される方も増えています。
子ども達、ひとりひとりにあった学びと支援をBranchで、一緒に考えませんか?
今回参加して下さったユーザーさんのインタビュー記事がこちら。
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